最近のニュースを見ていると、昨年発表された新作エピソード4「アラン編」のラストを思い出す。
妹を死に追いやった元婚約者に、アランは一度は復讐を試みるが、アンドレが生前語っていた言葉「武官はどんな時でも---」を思い出し踏みとどまる。そして最後「歴史の名のもとに --- 人類は永遠に 流血を繰り返さずにはいないだろうことを ---」で締めくくる。アランのこの言葉イコール現在の池田先生の歴史観だろうか?今年に入り、フランスの新聞社が襲撃されたり中東で起きている出来事を、池田先生はこのアランの言葉に重ねて見ているだろうか?
昨年秋発行された「SPUR 10月号」に、池田先生への特別インタビュー記事が掲載されており、その中で先生は「『ベルばら』連載当時は、戦争は止められるって本気で思っていたけれど、最近の国際情勢を見ていると、人間というのは、殺し合いをせずにはいられない救いようがない愚かな生き物なんだなと思ったりして---」と語っている。
けれど「オル窓」には、ヴェーラが「人間だけが、思想によって血を超えるのね。」とつぶやく場面があったような---。
今頃池田先生は、春にマーガレットに掲載する新作エピソード6「オスカル編」を執筆中だと思う。果たしてその中に、現在の池田先生が感じている世界史観、歴史観が多少なりとも盛り込まれるだろうか?池田先生の作品の魅力はたくさんあるが、先生ならではの歴史の捉えを知るのも楽しみの一つになっている。
読んでくださり、ありがとうございます。
リアルV ばら世代の私。
楽しみに拝見させていただいています。
りら様の視点も共感できることが多いので、嬉しいです。
関西はマーガレット展も夏にあるそう。
再燃するVばら人気、楽しみが増えそうです。
(最近の絵柄の違いには忸怩たる思いはあるのですが…。)これからも楽しみに拝見させていただきます。よろしくお願いいたします。
こんなブログですが、これからもどうか願いいたします。