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Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

ベルばらをたどる旅  No.8 ヴェルサイユ宮殿 王妃の農場

2014-08-21 22:45:00 | 旅行
 ヴェルサイユ宮殿と言えば、たいていの人はまず有名な鏡の間を思い浮かべるはず。なのでここでは敢えてマイナーな場所からご紹介。

 夏しかも土曜日の宮殿は、押し寄せる観光客の数がものすごい。入場するまで2時間待ち。待っている間、周囲から聞こえてくるのはハングル語や中国語。ざっと見渡すと見学者の半数はアジア人。けれど日本人は思ったより少ない。宮殿から農場やトリアノンにつながる道は、徒歩約40分。アントワネットは歩かず、きっと馬車でこちらへ来ただろう。それともフェルゼンと密かに会って、この道を歩きながら束の間、恋する女性になっていただろうか?





 王妃の農場---アントワネットはしきたりに縛られた宮殿での生活を嫌い、国民の血税でのどかな村里を築いた。おそらくままごとのような畑や農家が建っているのだろうと予想していたら、何の何の。これが結構本格的な農場。その敷地の広さにも驚く。ここは何の部屋だろう?



 まるであの豪華な宮殿の敷地の一角にいることがウソのような、のどかな景色。ここで家畜を飼い、野菜を育てたが、それらを国民に分け与えることはなかった。すべて自分と取り巻きの楽しみだけのために、この農場は存在した。アントワネットって、やることが中途半端じゃない。だから国民の反感を買ったわけだけど----。





 湖の周囲に立つ農家。ここに来れば、宮殿に戻りたくない気持ちがよくわかる。











 王妃としてでなかったら、もっと伸び伸びと自由に生きられ、フェルゼンと結ばれ、幸せな人生を歩めたかもしれない。

 読んでくださり、どうもありがとうございます。


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