
今回も見終わって、胸にずしりと来た。既に見たことのある回。流れもわかっている。けれど見る時の自分の精神状態によって感じ方が変わってくる。
NHK BSで昨日放送したのは第38話「運命の扉の前で」。「アニばら」って毎回やや長めの、演歌か浪速節のようなタイトルを付ける。タイトルを追って読むだけでも結構面白い。
衛兵隊員たちの前で結婚の報告し、皆から祝福を受けるオスカルとアンドレ。このシーン、キラキラしている。「これからは夫アンドレに付き従う」発言はまだスッと受け入れられないのだけれど、もし二人が仲間に結婚の事実を打ち明けていたら、こんな感じだったかもしれない。「アニばら」の衛兵隊員たちは野郎度が高い。男性スタッフが多いからだろうか、近衛隊員と好対照をなしている。
7月13日の描き方が、民衆目線でとても丁寧。あの日の戦闘は実際こんな感じだったかもしれない。38話のラストは、敵の銃弾に倒れるアンドレで終わる。「えぇ、なんでこうなの?」といつも思う。原作のように戦場でオスカルを気遣い、庇って命を落としてほしかった、けれどアニメスタッフは、フランス革命に散るドラマチックで美しいオスカルとアンドレを描こうとするより、もっとリアルに革命に身を投じる二人を描きたかったのかもしれない。リアルな世界では、きれいごとばかりで物事は進まないのだと。(でも原作どおりの、アンドレの最期を見たかった。)
次回はアンドレを失ったオスカルの痛々しい姿が描かれる。原作では決して描かれなかった13日の夜。25年近くいつも一緒だった二人。当然ながらオスカルが抱く喪失感は半端ではない。39話はあまりにオスカルが痛ましくて見るのがつらい。1789年7月13日…オスカルの人生で、一番つらい日。
読んでくださり、ありがとうございます。
私はアニバラきちんと見るのは初めてなので、本当にがっくりしました。
アンドレの撃たれたところです。
読者(?)として納得のいく撃たれ方じゃあないですね。
男性目線?なのでしょうか?
絵柄があしたのジョーかなというのも気になったけど。丁寧といえばそうなのかもしれません。
このあたり、宝塚の方がいかにも大見得を切って、見せるすすみ方なんでしょうね。
それはそれで、大げさすぎてという
最近の池田先生だったらどんな風に書かれたでしょうか?
mintoさまは初めてアニばらをご覧になっているのですね。原作と違う場面があって、戸惑うことが多いはず。私もそうでした。原作のアンドレファンとしては、あの亡くなり方は納得がいかなくて当然です。宝塚では橋の上で、アンドレがオスカルに敵が近いことを告げると、狙撃される設定になっています。舞台では、馬上で撃たれるシーンを再現するのは難しいのかもしれません。
>最近の池田先生だったらどんな風に書かれたでしょうか
原作者である池田先生であっても、もうあの44年前の作品を超えるものは、お描きになれないのではないか…最近の新作エピソードを読んでいて、そんなことを感じます。それだけ原作は簡単に崩したり、改変したりできない素晴らしい作品なのだと、改めて思っています。