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Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

ベルばらをたどる旅  No.11 ヴェルサイユ宮殿 本館

2014-08-28 21:03:20 | 旅行
 ヴェルサイユ宮殿といえば、王道のあの部屋「鏡の間」が登場しないと。

 ヴェルサイユ宮殿の公式サイトに「ハイシーズンの土日は、非常に混雑する。」とあるが、まさにそのとおりだった。個人旅行の悲しさで、チケットを買って入場するまで約2時間待った。しかも途中で雨がポツリポツリと降り出し、気温が下がり始めた。だがここまで来たら、もうあとはひたすら待つしかない。スムーズに見学するには、開場と同時に入館するくらいの覚悟で来ないとだめかも?

 ルイ14世の騎馬像に迎えられ、17年ぶりにヴェルサイユ宮殿を再訪。なぜか建物の金色の部分が、以前より輝きを増している気がする。リノベーションをしただろうか?でもこの色の組み合わせこそ、ヴェルサイユ宮殿だなと思う。







 ルイ16世とアントワネットが挙式した王室礼拝堂。宮殿内にこれだけ大きな礼拝堂を擁するとはさすがである。あの日、多くの人が若い二人の行く末が、幸多いものであってほしいと願ったはず。


 
 500枚以上の鏡が反射する「鏡の間」。現在展示されているボヘミアン・グラスのシャンデリアは、ルイ16世とアントワネットの結婚当時のものを再現。婚礼の儀が行われた王室礼拝堂に入りきれなかった招待客は、この鏡の間にごったがえしたという。また特別謁見や舞踏会など、華やかなステージを担ったのもここ。





 こちらは王の寝室。目覚めてから床に入るまで、一日のすべての儀式は公開で行われた。着替えも食事も公開。ルイ14世はよほど自己顕示欲の強い人なのだろう。この人の辞書には「プライバシー」などという言葉は、存在しないのかもしれない。





 こちらは王妃の寝室。上品な花柄はアントワネットの趣味だろうか?部屋の隠し扉が開いている。ここは革命中、平民が大挙して押し寄せた時、危険を察知したアントワネットが助けを求めて通った秘密の通路。プチ・トリアノンの寝室同様、アントワネットのインテリアに対する趣味はとても品が良く、この方面の才能を生かせていたら---と思わずにはいられない。王一家の食卓の様子を再現したテーブルもある。テーブルから少し離れたところに、親戚や仲の良い貴族だけが座ることのできる参観席があり、いちいち王族の日常生活を公開していたのだと思うと、並の神経ではやっていけないと感じた。









 本館の続きは次回書き込みます。読んでくださり、ありがとうございます。


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