
ふと「アントワネットって、どんな指輪をしていたっけ?」と思い、あれこれ肖像画を検索してみたが、意外と指輪をはめていない。ばらの花を持つ手、我が子の手を握る姿---私が見落としている可能性も大いにあるが、日頃それほど指輪をはめていなかったのではないかと思えてきた。
けれど彼女はヴァレンヌ逃亡事件が失敗したのち、フェルゼン宛ての手紙に特注の指輪を同封している。劇画からその場面を引用すると
同封いたしました指輪は、特別にあなたの寸法に合わせて作らせたものです。私はこれを2日間、自分の指にはめ、この脈打つ愛の心を、私の血の温かさをしみこませました。フェルゼン、フェルゼン、あなたを愛します!すべての人間のうちで、私をもっとも愛する人、また私にもっとも愛されている人 あなたに心からの抱擁を送ります。
その金の指輪には、王家の紋章である百合の花と一緒に、一つの言葉が刻み込まれていた。
臆病者よ、彼女を見捨てる者は------
フェルゼンはアントワネットの兄ヨーゼフ2世の力を借りようと、この時オーストリア、ウィーンに来ていた。彼はメッセージを読むと、自らの左薬指に指輪をはめる。そしてじいを呼んで、すぐパリ行きの準備を進める。1792年2月13日、彼はジャルジェ邸を訪れ、将軍とオスカルの思い出話をする。フェルゼンにとってオスカルはフランスで得た生涯最高の友であったと。さらに危険を承知で、変装してチュイルリー宮に軟禁されているアントワネットに会いに行く。
(劇画では)見張りの男を殺し、まさに命をかけてアントワネットに再会。今度はフェルゼンが持参した指輪を、アントワネットの左薬指にはめてあげる。そこにはフェルゼン家の紋章と共に、先のアントワネットのメッセージに対する相聞歌のような言葉が彫られていた。
いっさいが私を、御身がもとに導く
19年の年月を経てこの夜、初めて2人は結ばれた。
フェルゼンがアントワネットに贈った指輪は、ルイ16世処刑のすぐ後、ジャルジェ将軍がアントワネットがいるタンプル塔内に忍びこみ、彼女からフェルゼンに返すようにと託された。アントワネットは子どもを置いて自分だけ逃げたり、フェルゼンへの恋心を貫くより、従容と死につくことを選んだ。だからもうフェルゼンからの指輪は必要ない。むしろこの指輪を彼女が持ち続けていることで、あとあとフェルゼンが厄介なことに巻き込まれていはいけないと判断し、信頼できるジャルジェ将軍を通して返すことにしたのかもしれない。
ということはフェルゼンの手元には最終的に、アントワネットが贈った「臆病者よ---」と、自分が贈った「いっさいが私を---」の2つの指輪が残ったことになる。これらは今もどこかに保管されているのだろうか?アントワネットはフェルゼンの寸法に合わせて指輪を作らせたと書いているが、もしかしたら過去に彼のため特別な指輪を贈ったことがあったのかもしれない。
臆病者よ、彼女を見捨てる者は ----- いっさいが私を御身がもとに導く
2つの指輪に彫られた文は、まるで上の句と下の句のように呼応する。限られたスペースに込められた恋人たちのメッセージ。そのわずかな文字から、相手の真意を汲み取る2人。指輪は立派な小道具の役割を果たす。
読んでくださり、ありがとうございます。
相聞歌!懐かしいですね。額田女王と大海人皇子の歌を思い出します。どんなに思いあっていても、立場や駆け引きで引き裂かれてしまう。だからあんなに素敵な歌ができたのですね…
二つの指輪は今どこでしょうか?フェルゼン家?それとも…どこでも良いから、騒がれる事なくずっと一緒だったらと思います。
話は変わりますが、9/1の日経新聞を諦めきれず検索しました。昨日、日経新聞バックナンバーで検索し、「(株)全販」で買えました。一ヶ月前迄で在庫有ればですが。メールのやり取りだったので、どのくらいの在庫かはわかりません。代金と送料を振り込み、届くのを待っています。HPの社名の横にパンダがいます(笑)捜していらっしゃるのでしたら、問合せされてはいかがでしょうか?
>どこでも良いから、騒がれる事なくずっと一緒だったらと思います。
本当に。2つの指輪がようやく、安息の地を見つけられていたらいいですね。
古い新聞でも在庫があれば、取り寄せ可能なのですね。知りませんでした。「ロンドンの休日」が読みたくて買った雑誌「GINZA 10月号にかfラー印刷で、コートを着た二人が描かれているページがありましたので、これを保管しておこうかなと思います。貴重な情報をありがとうございます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4023314439/ref=pe_492632_159100282_TE_item
以前にも同名の本がでているので、再販か改訂版でしょうか?
毎日HPは覗いて読んではいたのですが、
書き込む前寝てしまったりで、すっかりご無沙汰してました、
此方の情報で、GINZAも入手できました、有り難うございます、
原画展も、19日に行きたかったのですが、
コンサートの日でした、
ので、初日に行ってまいりました、他にも寄りたい場所が何ヵ所かあったので、車で行ったのですが、これは間違いでした、
もし、車で行こうとしてる方いましたら、やめた方がいいですよ、
100メートル程離れた所に一応一般駐車場はありましたが、わかりずらいです、
後、これは誰も書いてないみたいなので、いつからあるのか分からないのですが、
【ドライアイ日誌】【もう一つのドライアイ日誌】ってのはいつからあるのでしょう?
私は6月に一冊 手に入れてたんですが、
もう一冊あるの知らないで、先週もう一冊あったので、いただいて来ましたが、
いつからあるんだろう?
あっそれでは、また仕事戻りますって仕事中かい!!人待ち中です、来ないと仕事にならないの、では、失礼します
約10年前の2006年に、ソニーマガジンズからこのタイトルの本が出版されています。一時期、書店で見かけましたが、この頃は目にすることがありません。もう絶版なのかもしれませんね。
それが今回、朝日新聞出版から発行されます。池田先生、ここ何年かは朝日新聞出版から本を出されることが多いです。版権がソニーから朝日に移ったのでしょうか?著者も内容も、2006年のものと同じようです。もしかしたら来月出版する本は、前回のものに、加除修正をするかもしれませんね。表紙も違いますから、朝日は朝日なりに独自のカラーを出そうとするかもしれません。この本に注目したいです。私ももっと調べてみます。
情報を寄せてくださり、ほんとうにありがとうございます。
さいたまの歴史漫画展は、電車で行こうと思います。アラレさまはもうご覧になったのですね。お気に入りの絵はありましたか?展示数が多いので、見ごたえがありそうですね。
「ドライアイ日記」は参天製薬のweb漫画で見たことがあります。今でも動画サイトで見られますね。2009年に始まったのではないかと思います。一部の眼科では、漫画冊子を置いているようですが、私はこれまでに一度もかかりつけの眼科で見かけたことがありません。第8話まで発表されていますよね。この冊子をお持ちになっている人って、それほど多くないのでは?と思います。池田先生の絵がきれいですよね。冊子はWEB漫画とまったく同じでしょうか?
7話までとの事ですが、それが一冊になってますね、内容は同じです、
ドライアイ日誌で一冊
もう一つのドライアイで一冊です、
私も眼科には縁がないのですが、仕事で週に何回かよります、が、ものの一分も居ないので気が付かなかったんです、
私が見付けた所も、かなり小さい眼科です、
ネットの漫画は、ソシエみたいに見れなくなるかもしれないんで、やっぱり本にして欲しいですよね
原画展は、今、新潟でマーガレット展やってるので、ベルばら、オルフェウスについては、マーガレット展にないのが見れますよ、
エロイカ、天の涯てまで、エカテリーナの原画は初めてではないでしょうか?
エロイカはアランも出てくるしね、
ナポレオンと初めて会うシーンの原画もありましたよ
グッズとか買うと先着で原画展のポスター貰えます、
「グッズ、葡萄ジュースも置いて欲しかったです」
と言ったら、「葡萄ジュースは、入荷が無理だった」そうです、一応入荷出来ないか聞いたそうですよ、
仕方ない、通販で買うか~ワインは飲めないので、ジュース購入してみます
又々、長々と失礼しました
参天製薬さん、もっと派手に宣伝してくれたらいいのに---。内容が良いのでもったいないですね。アラレさまは本当にラッキーでした。ドライアイに悩む人は多いので今からでも遅くないから、もっともっと広めてほしいです。
「エロイカ」「エカテリーナ」「天の涯まで」---絵としての美麗さは、「ベルばら」「オル窓」のほうが圧倒的でしょうが、この3作品の原画はこれまで(おそらく)未公開だったと思うので、その意味で楽しみです。アランとナポレオンが出会う場面---若き日のナポレオンに会えますね。アラレさまは原画展のポスターをもらいましたか?
ジュースはあのラベルがいいですよね。大人っぽい女性の雰囲気を醸し出しているオスカルが素敵です。あの葡萄ジュースは普通のスーパーや近所の酒販店に置いてないので、こういうイベントの時に販売していただけるとファンは嬉しいですね。
楽しいお話をありがとうございました。