Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

旧前田侯爵家本邸 (洋館) No.2

2015-10-31 22:03:25 | つぶやき

 2階は前田家の人々の私室と女中室がメイン。落ち着いた内装で、とても住み心地が良さそう。

 螺旋階段を上がり2階に来ると、ここにもちょっとしたスペースが。透かし彫りが見事。大きな古時計が、今もなお現役で動いていることに感動。毎日、ねじを廻すのだろうか?

 従者室。前田家を訪れるお客さんに付き添ってきた人(運転手など)が、あるじの用が済むまで、ここで待っていたのだろう。従者の方たちだからといって手を抜かず、簡素ながらも上品な雰囲気の部屋だった。

 長女居室。前田家の長女は、マナーやエチケットについて多くの本を書かれた故酒井美意子さん。今は家具は置いていないけれど、きっと乙女らしい清楚な部屋だったろうなあ。

 こちらは次女居室。

 こちらは会議室。どんな人を集めて、どんな会合を開いたのだろう?この部屋はシャンデリアではなく、蛍光灯が取り付けられている。ここで会議を開いている間隣の従者室で、従者たちは雑談をしたり、お茶でも飲みながら会議が終わるのを待っていたことだろう。

 資料によれば2階には女中室が4つ、女中溜が1つある。(女中溜って女中たちが休憩時間に集まって、ひといき入れていた部屋だろうか?非公開で残念。)3つの女中室はいずれも和室。女中にもちゃんと上下の差があって、年季の入った女中たちはおそらく日当たりのいい、広い部屋を使っていただろう。たとえばこことか。

 若い女中たちは、北側や東側のあまり日の入らない狭い部屋を使っていたに違いない。

 当主利為(としなり)氏と、妻菊子夫人の寝室。

日本人体型に合わせ、やや小ぶりのベッド。 

 こちらは夫人のドレッサー。美しい外の景色を眺めつつ、鏡に映る自分の顔に化粧を施す。毎朝、あわただしい中、雑にメークしている自分を反省。

 こちらは浴室。現在はバスタブ等はないが、当時はおそらく時代の最先端のバスルームとして機能していたことだろう。手前が着替えをするスペースらしい。

 読んでくださり、ありがとうございます。



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