Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

旧前田侯爵家本邸 (洋館) No.1

2015-10-30 21:54:11 | つぶやき

 国内の洋館巡りもなかなか面白い。井の頭線「駒場東大前」駅下車、徒歩約12分。閑静な住宅街を抜け、駒場公園に一歩足を踏み入れると、そこは都内とは思えないほど静かで穏やかな時が流れている。

 重要文化財(建造物) 旧前田侯爵邸 (東京都目黒区駒場4-3-55 駒場公園内)

 旧加賀百万石前田家の第16代当主、前田利為(としなり)侯爵の本邸として、昭和4年(1929年)に、技術の粋を集めて建築され、当時は「東洋一の邸宅」と称せられた。建物はチューダー様式。この様式は、イギリス後期ゴシック様式を簡略化したもので、玄関ポーチの扁平アーチにその特徴を見せている。外観は、当時流行した長手のスクラッチ・タイルを貼り、落ち着いた雰囲気を漂わせている。毎週土曜日は2回、ボランティアの方によるガイドツアーもある。

 内部各室にはイタリア産大理石による暖炉が、各部屋違ったデザインで設置されている。こちらは玄関を入ってすぐ右手にある応接室。旧前田邸で頂いた資料を見ると、1階には全部で5つ応接室があるが、公開されているのはこの部屋のみ。窓の外に駒場公園の緑豊かな景色が広がる。

 素敵な暖炉。イタリア産大理石で作られている。

 こちらはサロン。現在は喫茶店として使われている。窓の外の眺めがいい。

 大客室。私が行った時、ピアノの調律を行っていた。その昔、このピアノはどんな曲を奏でたのだろう?外国からの賓客を、この部屋でおもてなししたのだろうか?

 こちらは大食堂。厨房は地下にあり、料理は配膳用リフトで1階の小食堂に料理が運ばれたとのこと。できれば厨房や配膳用リフトも見たかった。

 大食堂から小食堂を臨む。大食堂のスペースは、一度に20人くらいは入れるだろうか?

 階段広間が素敵。螺旋階段っていいなあ。

 1階には非公開だが、小使い室・宿直室・外套室・執事室などがある。この建物の1階部分は、来客をもてなす場として、設計されたらしい。

 読んでくださり、ありがとうございます。

 



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