足助千年ゼミ

エコでおしゃれな21世紀の里山の暮らしを考えます

3/5 議事録 テーマ「家」

2010-04-01 23:36:43 | 日記
議事録アップが大変遅くなってしまい、本当に申し訳ございません。

メンバー:鈴木さん、三宅さん、多和田さん、西川さん、高野先生、高部(記録)

まず、テーマ提供者の鈴木さんから。
そして各自、自己紹介がてら家について思うところを述べる。

鈴木さん:今回の”家”というテーマは、とにかく広い意味での家で、なんでもOK。
     それは、定住する場であったり、建物であったり、家庭であったり。
     それぞれの”家”について語ろう。

三宅さん:新潟県在住。昔は、雪国なら雪国のその土地に合った家が建てられていた。
     しかし、現在は田舎も都会も同じ家が建っている。それは、ある意味では
     建築技術の進化と言えるのか。

多和田さん:以前は、長野県で萱葺き屋根の本当の古民家に住んでいた。現在は、
      下山に家を建てて居住している。どんな家でも、住めば都。

高部:家に対しては思い入れがある。将来こんな家に住みたいと頭の中で妄想を広げて
   行くと、夜眠られなくなる。家自体にもこだわりはあるが、家から見える景色にも
   こだわりがあって、一山買って、いじり倒したい。

西川さん:名古屋市在住。家は、人が住まなければ家ではない。子供が巣立ってしまうと
     家がそのうち家でなくなる。
     家は、生活の基礎である。
     名古屋の住宅は、30年で壊すようになっている。引き換え、田舎には、100年、
     200年もち、そこで3代、4代と続けて住んでいる。
     これは、そもそも、都会と田舎では、”人間のシステム”もちがうのでは?
     田舎には、人をつなぐシステムがあるのでは。

高野先生:田舎の100年、200年もつ家は、つまり持続可能な家。3世代6人住む家。
     なぜ、田舎で多いか。それは、そこに親から子に伝承していく農業という
     ”業”が存在していたから。都会でも、町工場などの自営業者では、
     そういう家が見られる。

 システムに着目して・・・
  30年で立て替えるという、現代の一般的なシステムは、住宅ローンや建築工法、法律 
  等々、様々なしばりがあり、パッケージ化されている。少しでも基準から外れると、お
  金がかかる!
  ハウスメーカーに基準を選ばされている感じ。
  100年もつ家を建てるとハウスメーカーは儲からないだろうな。
  そもそも、”家”をお金儲けの道具にしてよいものか。
  昔は、集落みんなで個人の家を建てたもの。

 では、システムは変えられない?
  住宅費に木材費の占める割合を高くしよう!という運動がある。恵那の堀尾ハウスが面
  白い。

 これからの家は?
  田舎では、古民家のリフォームや、ステンドグラスなど芸術との融合によって観光資源
  になりうるのでは?
  都会では、高齢化社会を迎えて、介護等を考えても多人数が集まる家にシフトしていく
  のでは。
  ヨーロッパでは、賃貸住宅でも古くて趣のある建物が多い。持続可能な家というと、一
  つの家族が世代を繰り返して住み続ける印象があるけれど、ヨーロッパのように、色々
  な人が移り変わって住み続けるのも一つの持続可能な家のかたちかな。
   
 そして、ふたたび、家とは・・・
  癒やしの場所。どんなに遠くても帰りたくなる。
  一方で、重荷やかせでもある。
  究極的には、自由になろうと思ったら、家はない方がよいのでは。ホームレスみたい
  に。
  お釈迦様は家をすてて、悟りを開いた。いわゆるホームレス。
  しかし、”家”が重荷になるって、やっぱりせつない。ハウスメーカーめっ!

感想
 今回、”家”について話し会ってみて、私自身は、今から家を建てる立場なのでみなさん
 の意見が 大変参考になりました。ありがとうございました。そして、家だけではなく、
 何かを持つこと・執着すること・愛着をかんじることは、すごく幸福感を感じることであ
 る一方、息苦しく重たいものでもあるなあとしみじみ感じました。それでも、やっぱり私
 は家が欲しいです。

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