足助千年ゼミ

エコでおしゃれな21世紀の里山の暮らしを考えます

森林グループの報告

2009-08-09 07:15:43 | ゼミの議事録
森グループの話し合いの報告です。
記録者は加藤@名大です。

Member:市川さん、梅原さん、杉野さん、鈴木(さとし)さん、多和田さん、西井さん、加藤

<それぞれの森に対する思い>

(杉野さん)
・森がないと生きていけない
 ← 森で生業を立てている。森で生きているようなもの。

(市川さん)
・建築の設計を仕事としている。
 ← 外材はちょっと怖い
 ← 日本産の材は本当に使えないの??

(梅原さん)
・森の中に入ってアケビを取ったり、芋を掘ったりして遊んでいた=癒しの場でもあった
・子供と一緒によく行った。
 ← 今は大きくなっちゃったからなぁ。。。
・祖父が残してくれたスギ・ヒノキ
 ← 祖父たちは山の怖さを知っているはずなのに、それでも山で暮らしていた
  「山がないとだめなんだなぁ・・・」
・やっぱりいずれは山で暮らしたい(もともとが山暮らしだったのもある)

(鈴木さん)
・昔は薪炭林を使って炭を焼いて生活していた
・人工林も材木を取るためにあったけれど、高度経済成長期を境にやっていけなくなって、今では赤字の状態
・S45(当時25歳)にやっぱり自然の中で暮らしたいと思い足助へ移る(まちへ出ていた)
・現在同世代で足助に残っているのは15人くらい
・「稼ぎ」は都会にみんな求めるから出て行ってしまう
 ← でも、Uターン者(30歳くらい)もいる
 ← これは足助だからこそありうる話。なかなかない
 ← しかしながら、独り身の人も多い。=次世代が残せない

(西井さん)
・長野の大町市で木こりさんの支援をしている
・木こりさんたちは「木材の金銭価値」「木材の用途」「その林分がどうなるか」を一本一本の木を見て考えている姿にとても感動した
 ← 見ているスパン(期間)が違う
・山仕事は3世代先を考えた仕事
 ← 私はそんな仕事が出来ているだろうか??
 ← むしろこの気持ちを持つことが大切なのでは?

(加藤)
・森のイメージ
昔:かけ離れた神秘的な存在。ただ知りたい。行きたい
今:(特に里山について)あって当たり前の存在。生活圏
・どうしたら身近なものになるのだろうか
 ← 好きになることが大切
← それにはそこに住んでいる人の話を聞くことが一番実感がある
← 自分には「裏山に遊びに行く感覚がない」体験を聞きたい。知りたい。見てみたい

(多和田さん)
・大学で林学を学ぶ(間伐もやっていた)
← 山の手入れはやらなくちゃ駄目なんだと頭では分かっていた
← 今になって「もうちょっとまじめに勉強しておけばよかった」と思う
← 木を切って、それを何かに使えないだろうか?と常々思う。

*「田舎をどうデザインするか??」という哲学
 ← 生態系を考える
*森の生態系を研究していく必要性があると思う
 ← 森の中で車座になって話し合いする場がもっと出来れば、いい“話”が出来るだろうに
← 植林したとたんに「山のめぐみ」は自分のものになってしまったように思う。やまぬシと間伐しようとすると、一本も切れない!!
 ← 私たちは山のめぐみに支えられて生きてきた。
 ← 地元の人は「ここまではO.K.」「これ以上は駄目」という限度を知っている

*林業はお金にならない
 ← 伐採してもお金にならない=山仕事が成り立たない
 ← でも、山仕事って残業はないんですよ。
真っ暗になったら仕事できないから(一同:なるほど!)
 
*田舎の人の感性 ← 譲れないところがある → 都会の人の感性
← 田舎の人はどこにも移住できないから、入ってくる人を選んでもいいと思う
← 田舎の人の中にも、非常に密な付き合いというしがらみが嫌で出て行った人もいる
← お互いに譲れないところの共有をしていくべき

*田舎の人の白黒はっきりさせない考え方は大切だと思う
*何かをしてもらったら、何かを貰ったら何かを返す=「結い」のこころの大切さ
 ← お返しを期待していない行為


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以上が記録です☆
森の話から、田舎と都会の人との暮らし方までいろいろな話題が出ていて、
最後に高野先生が講評されたように、
「全てのものは繋がっている」
ということを身をもって実感した感じです。

興味のあることに限らず、いろんなテーマのグループに入ってみたいと強く感じるようになりました。

森グループの皆さんありがとうぞざいました。
次回も楽しみです!!

文責:加藤

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