今日、2度目の投稿になった。
年寄りはよほどやることが無いんだね?
悪かったな暇で!
~砂山の砂に腹這ひ初恋の いたみを遠くおもひ出づる日~石川啄木
想い出の歌3はどちらかと言えば私の歌だ。
しかしRoseyも大好きでよく歌っていた。
啄木の場合は遠く昔を思い出しているが、私の場合はリアルタイム。
例の「もっと知的になってね」の女性だ。
そのショックがあまりに大きく、こんなツマラン授業なんか聞いていられるか。
海辺へ出て浜伝いに歩き、砂山へ上って遠くの海を眺めていた。
傍らには「ふるさとは語ることなし」の碑、泪目に文字も潤んだ。
啄木は多くの歌を残したようだが、あまり好きなのは無い。
~頬につたふなみだのごはず一握の 砂を示しし人を忘れず~
そのくらいか。もっとも例の彼女、一握の砂すら示してくれなかったけど。
人を愛すると詩人になるというが、私も遠恋時代は詩人になっていたようだ。
先日、Roseyの遺品を整理してたら、私から彼女に充てた手紙の大束が出てきた。
あれほど燃やせと言っていたのに・・・恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
しかも啄木調である。
~湖の明るさのみを吸うごとき 君が瞳の今も眼にあり~
~アカシアの花のもとにて立つ君の 明るき瞳を思い出す日々~
ふ~ん、Roseyの瞳に惚れたってワケか。「君の瞳に乾杯!」ってワケね。
まだ半分ほども眼を通していないのだが、この先何が待ち受けているのやら・・・。
今日のビデオ
啄木作の短歌は冒頭の1行だが 歌の方は言葉を重ねたりしている。
特に後半を繰り返す部分は、旋律の表情も変わって歌うのが難しそう。
作曲は越谷達之助、歌は2回目と同じく鮫島有美子さん。
[Rosey]