遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

ちょっと寄り道散歩道~永井荷風・濹東綺譚」

2024年02月06日 | 物語
【荷風の直筆】

 永井荷風直筆の画像 述文は「日和下駄」序の一部分

・・・というのは冗談 
知人が<面白い! 気分は清少納言>と書いていたので 私も作ってみた
私は永井荷風の気分で行ってみた!

【荷風似の知人】
作りながら 20年ほど昔に知り合った知人の事を思い出した この人



・・・これも冗談 写真は永井荷風翁ご本人である
知人は キの言葉が付くくらいの永井荷風ファン 
NPOのイベントでは この写真と同じいでたちをすることが多かった
他にフロックコート? 蝶ネクタイ カンカン帽なども揃えて・・・

知人は荷風文学マニアかつコスプレ・マニアであったというわけだ
荷風のオペラ「葛飾情話」も彼から教わったのかもしれない
私の書棚に荷風本が増えたのも 知人の影響である
その知人 今思えば 衣装だけでなく 風貌も荷風に似ていた気もする
今は交友が途絶えてしまったが どうしているだろうか・・・

 6歳の永井壮吉くん

荷風の筆名由来
本名永井宗吉がなぜ筆名を荷風にしたのか?
「荷」の漢字には蓮(れん・はす)という意味があるらしい
ネットで漢和辞典を引いてみると確かにその通りだった

{名詞}はす。水草の名。はちす。
▽茎の上にT型に乗った形で花や葉がつく。
 実を蓮(レン)、根を藕(ク゛ウ)といい、ともに食用とす 

壮吉少年16歳の時 
入院した病院で世話してくれた看護師の名が「お蓮(れん)」さん
少年は彼女に恋をした 恋は叶わなかったが思い出して筆名に使った
蓮になびく風で「荷風」誕生というわけだ 荷風の純情な一面が窺える逸話

濹東綺譚
荷風作品を一つだけ教えて と訊かれたらたぶんこれを挙げる
昭和12年4月~6月 東京大阪朝日新聞夕刊に連載した作品

青空文庫 リンクはこちら

▶朗読(Youtube) 「シャボン 朗読横丁」というチャネル 
上手いと思う朗読は殆ど無いが これは抜群に上手い!(朗読は女性)  

全文の朗読はこちら 3時間20分弱 最終の「作後贅言」 のみ叙述文あり
チャプター毎にも聴ける

■作品中に出て来る井上啞啞(いのうえああ)は荷風の友人・俳人

▶青空文庫を表示し 別タブで朗読を聴く手もある 視聴覚駆使派向け

▶映画
 1992年版(カラー)はAmazon primeビデオで見られる→愚作だった

今日はここまで それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]

ちょっと寄り道散歩道~永井荷風・日和下駄(ひよりげた)」

2024年02月05日 | 物語

出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」ほか

<わたしはいつも日和下駄をはき蝙蝠傘こうもりがさを持って歩く>
荷風の随筆「日和下駄~東京散策記」に何度も出て来るフレーズである
その日和下駄を履いている写真が無い!

何とか探して見つけた

 サイトにはおまけに知らなかった情報や写真も載っている
「日和下駄」の冒頭には <人並はずれて丈(せい)が高い上に>ともある
身長約180cm・日和下駄・蝶ネクタイ・背広・買い物籠・・・さぞ目立っただろう

「日和下駄~東京散策記」 青空文庫にリンク
全章とも面白かったが とりわけ第4 地図が私には興味深かった
荷風は いつも嘉永板の江戸切絵図を携帯して日和下駄散歩するという

江戸の切絵図ね~面白いけどネット社会でもそこまではねぇ・・・
探してみたらそれがあったのだ! 荷風と同じ嘉永版の江戸の切絵図

トップぺージを下に行くと様々なデートセットが見られることが分かる
中に「江戸マップβ版」があるので その画像または文字をクリック(以下C)
江戸マップβ版」のパージが表示される 直リンクはこちら

説明→検索ボックス→尾張屋説明(今の出版社)→江戸の地域一覧表がある
発行年の1849年は嘉永2年 荷風が持ち歩いた嘉永版の地図だろう
見方の例として 今は27番墨田川向島絵図の5列目全体図をC

地域全体の絵図が表示され 拡大・縮小したり移動(ドラッグ)できる
左方に移動すると葛飾とか四ツ木とかの文字もあるはず
いったん 戻るボタンで前頁へ戻り 27番の位置合わせ地図をC
そうすると現在地図に絵地図が重なって表示される
 透明度が変えられるが 重ねるより今昔のように左右並べが実用的

再び前ページに戻り 27番行の2列目の隅田川向島絵図をクリック
今度は地名一覧表が表示 特定の目的地・施設が分かるならこちらが便利
拡大図をC→絵地図の当該部分が拡大表示される

以上で江戸マップの説明は終わり

今日はここまで それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]

ちょっと寄り道散歩道~永井荷風・葛飾の話あれこれ

2024年02月04日 | 物語


パソコンの中の資料を探していたら上の写真が出て来た
続いてイラスト地図も・・・


お~っ! 懐かしいっ! 
20年近く前 「葛飾文学散歩」というWebサイトで使った素材
NPOやボランティアの人たち10数人が一緒に作ったサイトである

地図上で地域をクリック→関係する作品リストが表示→
著者名や作品名などから見たいものを選択→作品内容が表示される
そんな仕組みのサイトだった

今は残念ながらWebサイトとしては見られない
私のPCの中にも素材がバラバラ状態で遺っているだけだった

因みに 遺品?から永井荷風の一例を取り出してみた
著者:永井荷風 署名:断腸亭日乗 上 出版社:岩波書店(岩波文庫)
出版年:昭和62年(1987)
地名・名称:荒川放水路、堀切、堀切橋、堀切小橋、中川、金町、四木橋
引用文:両岸とも人家の屋根は高き堤防に遮られて見えず。
暮靄蒼茫たるが中に電車の電柱工場の煙突の立てるのみ。
堀切橋を渡れば放水路の堤防に沿ひてまた一筋の流あり。
堀切小橋といふ橋かかりて岸辺には釣の船宿軒をつらねたり。
思ふにこれは中川の流れなるべし。
商店立つづきたる新道路を行くに金町通ひの乗合自働車往復し、
ここにも京成電車の停留場あり。
このほか3点の画像が表示される
 ①書物の表紙 ②登場する地域の現在の写真2点

   文庫表紙
  

 金町末広商店街


 堀切小橋付近から堀切橋遠望


 このサイト 当時としては先進的だった・・・と思っている
ただ 残念ながら2年程で図書貸出管理システムに統合され早世・他界した
近頃の図書館に縁は無いが 変わらず図書在庫管理システムのままか・・・
使う身に立ったシステムの構想や開発をぜひともやってほしいものである

さて 永井荷風
「断腸亭日乗」は面白いが 昭和中期以降は青空文庫ではまだ読めない
荷風作品で読めるものから 葛飾に言及しているものを幾つか
もっとも この頃の葛飾の範囲は広く 必ずしも今の葛飾区ばかりではない

「葛飾土産」:これは千葉の市川真間辺りの話が多い
「買出し」:戦後の食糧難時代 荷風も一人暮らし 総武線沿線に買出し
心づくし」:踊子女優の話 高砂、青砥、小岩、京成線などが出て来る
「放水路」:これは紹介済だが 葛飾文学散歩にも掲載されているので再度

とりあえず今日はここまで それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]

ちょっと寄り道散歩道~永井荷風「葛飾情話」を巡って

2024年02月03日 | 物語

三味線を弾く永井荷風と踊子?たち

2007年に某SNSに書いたブログ「葛飾情話」
それを<>で括って原文のまま掲載する(コメントは省略)

<芝木好子「葛飾の女」、半村良「葛飾物語」など、
葛飾は文学作品の舞台にもよくなっています。
また、私もつい最近知ったのですが、
「葛飾情話」というオペラ作品も作られています。
といってもこれは浅草オペラ全盛の頃の話で、台本は永井荷風。

ストーリーはごく単純。
恋仲のバスの運転手と美貌の車掌。その車掌が映画監督に見初められ、
恋人を捨てて映画女優に。
運転手は彼を好いていた茶屋の娘と結婚して幸せに暮らす。
そこへある日突然女優の夢破れた元車掌が現われる。
また、娘にも、政治犯で捕まった父親の裁判費用を工面するために
花柳界に身を売ってくれという話が持ち込まれる。
それでは、その身代わりを汚れてしまった私がしましょう、
と女優が申し出るというお話。

このオペラ、8年ほど前に再演されたようですが、
残念ながら再演の舞台は葛飾ではありませんでした。
けっこういいホールが葛飾にもあるのですが・・・。>

今から17年前 このオペラの事をどうして知ったのか その記憶がない
改めてオペラの事を調べてみたら 再演した団体のWebサイトがあった
再演時期は1999年 作曲者・台本・初演・登場人物・ものがたり・・・
情報量としては十分だが 音楽が無いのが残念! Youtube等にも無し
ものがたりの下線をクリックすると歌詞が出るのがご愛敬

結末は? やはり女優が身代わりを申し出るところで終わっている
どうやら原作の台本がそれで終っているからなのだろう

初演は1938/S13年 浅草オペラ館で上演され評判となった とある
荷風の「断腸亭日乗」にその事が書かれているらしいが、青空文庫には未掲載
残念なので色々探したら Youtubeにテキスト無しの朗読があった

1年分の日誌なので 時間が90分弱と長い
御用とお急ぎの方は 開始31分頃~41分頃までがオペラ公演に関する部分 

この朗読にも出て来る永井智子(オペラのソプラノ歌手)

今日は音声ファイルが多い 
1953/S28年の録音 洒脱な人柄と話の上手さや面白さが伝わって来る

最後に文字情報 青空文庫より勲章
荷風が文化勲章を受章した時のことを書いたのかと思ったら違った
彼の人柄が察しられる佳い話だと思う

荷風の話はまだ終わらない
それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]

ちょっと寄り道散歩道~ヒルズ散策

2024年02月02日 | 物語
今日はこの人のことを書く予定だったが 材料が揃わず断念



代わりに2007年に書いたブログの第2弾「六本木ヒルズじゃないぞ」
内容はここで書く程のこともなく 単にかつしかシンフォニーヒルズの紹介
六本木ヒルズが話題になっていた頃なのだろう
調べたら六本木ヒルズは2003/H15年開業 2005年にプーチンが来た 

因みに 私が葛飾に住みついたのは1986/S61年 まだ会社勤め
その会社を早期退職し 地元てNPO活動を始めのが2000/H12年頃
六本木ヒルズへは行ったこともない

よく知っているのはアークヒルズのほう こちらは1986/S61年竣工
会社が虎ノ門にビルを借りそこで仕事 退社後近くの有名ホテルへ
そこを通り過ぎて 目的のサントリーホールへ 10分ほどで行けた

葛飾に戻って 丘も無いのになぜヒルズ?
コンサートは夜が多いから シンフォニーヨルズでいいかも・・・
ヨルズの開館は1992/H04年 すぐ会員になってよく通った

指揮者宇宿允人※の追っかけもここから
※宇宿允人(うすきまさと) 1934/S09年-2011/H23年

ベートーヴェン交響曲#5「運命」第一楽章


この映像は 2005/H17年 池袋の東京芸術劇場のコンサート
聴衆の一人として私も聴いていたかもしれない

それはともかく かつしかシンフォニー・ヨルズとの縁は何かと深い
地元の女性プロ声楽家と知合い ヨルズでの映画会・演奏会の手伝い
区民コンサートの企画から運営までのボランティア
まだ他にもやったが思い出せない

葛飾区史年表には各種公共施設の開館・開園日等が記録されている
特にバブル景気時代の建設ラッシュが眼につく
2000年代半ば頃 公共施設見直し委員会なるものに引っ張り出された
私は 内心でバブル期遺産整理委員会と勝手に名付けた
遺産は結局何一つ処分できず 多数の施設の呼び方を変えただけ

ところで六本木ヒルズ以降 どれだけヒルズが増えたのか
虎ノ門ヒルズ 愛宕グリーンヒルズ 表参道ヒルズ 元麻布ヒルズ
オランダヒルズ ・・・

開発にはすべて森ビルが関わっているという
そういえば元いた会社も第XX森ビル(数字は忘れた)を借りていた
現在 森ビルの番号は第37森ビルまであるらしい

最後にG-map上に ヒルズとNo.森ビルのピンを立てようか
もちろん冗談 それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]