遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

こんな人がいた~『岡本太郎その1 序曲「<今日の芸術>と´人物紹介」』

2023年11月28日 | 絵画


 今朝 書棚から文庫本を1冊取り出し 表紙と口絵の写真を撮った
 

 

 昨日から 寺山修司の後の「こんな人~」を探していた
 今朝 ラジオで 大阪万博のパビリオン建設が進んでいない と聞いた
 そこで 岡本太郎のこの本を思いついて 「この人だ!」と決めたわけ

 昔の大阪万博は1970年 私が大阪で仕事をしていた時代と重なる
 もっとも「今日の芸術:を読んだのは 1990年代くらいだったと思う
 本の序文を読んだら 初版が1954(昭和29)年とあった

 懐かしくて目次を読んで見たが 刺激的な言葉が並んでいる
 <芸術はここちよくあってはならない 芸術はいやったらしい
 芸術は「きれい」であってはならない 芸術は「うまく」あってはいけない>

 <芸術は単数であり複数である あなた自身を創造する>
 <自由の実験室 文化の袋小路 邪道が正道である たった一人で飛び出す>  
 "言葉の錬金術師"寺山も 岡本太郎の影響をずいぶん受けた・・・と想像する

左から母:岡本かの子1889(M22)ー1939(S14) 小説家・歌人・仏教研究家
岡本太郎:1911(M44)-1996(H8) 芸術家 
父:岡本一平:1886(M19-1948(S23) 画家・漫画家・文筆家・仏教研究家 



岡本太郎「凱旋」

 今日はここまで 次回は「1970年日本万博あれこれ」の予定
 それでは明日またお会いしましょう
 [Rosey]

明治の画家~番外編・明治の雑誌「スバル」

2023年06月13日 | 絵画

まだ、蕾の状態の白いアガパンサス。 


昨日の最後に「明星」が文芸誌「スバル」に衣替え、と書いた。
詩歌主体の雑誌から、小説・随筆なども含む文芸誌に変身させる目論見だ。
編集の主メンバーには森鴎外が、与謝野夫妻に加わった。
また、同人メンバーには高村光太郎、平野万里らが参加している。

  
森鴎外         高村光太郎・智恵子夫妻   平野万里(ばんり)
 
1909(明治42)年、新生第1号発刊。表紙は「和田英作」が描いた。


タイトル下のXIMCMは何語? どう読む? 調べたが不明だった。
和田英作は「波頭の夕暮」などの絵を紹介済。覚えて人もいるだろう。


「スバル」の発行人は石川啄木だが、これは単に名目上のことらしい。
この時期、彼は某新聞社の校正係をしていた筈だから。
私も20代の初めに、彼の歌集を買い込んでいる。

啄木の「一握の砂」には望郷の歌が多い。
が、私の記憶に残っているのは、「君」の歌である。

<君に似し姿を街に見し時の 心踊りをあはれと思へ>
<世の中の明るさのみを吸うごとき 君の瞳の今も目にあり>
<時として君を思へば安かりし 心にはかに騒ぐかなしさ>等々。

啄木の君って誰だったのだろう?
私の人生では、その頃に出会ったRoseyだけれど。

さて、森鴎外のことを調べていたら、彼には妾がいたという記述があった。
明治の頃だから珍しいことでもないだろう。
でも、好奇心が湧いて来た。

Googleが試行運用中の[Bard](AIチャット・アプリ)を使ってみるか・・・。
森鴎外には妾がいましたか。いたら名前を教えて」
キーワード検索じゃなくて、文章でAIと会話する。

と、2~3秒の間があって、3つほどの回答案が出て来る。
回答はいずれも同じ構文だ。「妾はいました。〇〇です。〇〇は・・・」。
しかし、〇〇の名がみんな違っている。えっ! 3人もいたの?

鴎外は2度か3度、結婚しているはず・・・。
「鴎外の最初の妻は何という人ですか?」
「最初の妻の名前は〇〇です。〇〇は・・・」
さっきと同じパターン、みんな名が違っている・・・試行とはいえあんまりだ。

乗りかけた舟、質問のスタイルを色々と変えてみた。
回答の名前がそのうち特定されてくる場合もある。
が、最後まで妻も妾も特定できなかった。
鴎外の妻の写真を載せられなかったのはそういう理由である。

しかし、下手な小説を読むより面白かった。
その記録を全文ここに載せたいところだが、PDFで外部ドライブに置いた。
断っておくが、私の創作は入っていない。

今日は「スバル」のメンバーと「方寸」のメンバーが中心となり、
「パンの会」をスタートさせるところまで書く予定だった。
でも、チャットAIとのQ&Aに草臥れたので、明日に持ち越す。
明日またお会いしましょう。

[Rosey]

明治の画家~番外編・何処へ戻る?

2023年06月12日 | 絵画

画像検索でそういう名が出て来た。
他にマンシュウキスゲ、ニッコウキスゲ、オリエンタルユリとか・・・。 


HH(ヘレン・ハイド)が終わってひと息ついて、さて、何処へ戻ればいいの?
道草をし過ぎて、本道が何処か分からなくなってしまった。
番外編は、明治の雑誌をテーマに始めて最初が美術雑誌「方寸」。
遡って見返してみたが、脈絡がありそうで無さそうで・・・。
「方寸」に戻ると、また二の舞になりそうだ。

そこで今日は詩歌文芸誌の「明星」を取り上げる。
「明治の画家」でも、番外編だからOKだろう。

「明星」の創刊は1900(明治23)年、「方寸」より7年早い。
編集主幹は与謝野鉄幹。主なメンバーには、与謝野晶子・北原白秋・石川啄木・木下杢太郎・吉井勇・山川登美子らが参加。
名前は知っていても顔は殆ど知らないのでポートレートを・・・
なお、本日の掲載写真はすべて拡大画像は無いのでよろしく。

 
与謝野鉄幹・晶子               北原白秋

 
石川啄木・節子               木下杢太郎

 
吉井勇・徳子                 山川登美子

余計なお世話だが、吉井勇の妻・徳子は「不良華族事件」の主犯格で投獄され、勇とは離婚した。

「明星」の表紙絵を数枚。画は創刊号のみ一條成美、他は藤島武二。

 
創刊号表紙(1900)              表紙(1902)

 
表紙(1904)                 表紙(?)

画家の藤島武二は、以前、明治の画家として取り上げた。
彼は、与謝野晶子の単行本の装丁も行っている。

  
乱れ髪         小扇         夏より秋へ

「明星」は8年後、100号をもって廃刊、総合文芸誌「スバル」に衣替えした。
その話は次回で。

では明日またお会いしましょう。

[Rosey]

明治の画家~番外編ジャポニスム・日本に戻って!

2023年06月08日 | 絵画

花越しに川面が映っている。
10年前の今頃に撮った写真。どこの川かまったく記憶にない。 


さて、今日は「だるまをからかう」絵から始めたい。


 「だるまをからかう」

思わず笑いがこぼれてしまうような絵だ。
右下隅に、Hlen Hyde(ヘレン・ハイド)とサインが入っている。
読めないけれど、左下隅には漢字の雅号?もある。
後ろの暖簾だかカーテンには丸囲いのHH・・・イニシャル模様。

彼女はアメリカ人。
ニューヨークでジャポニスムと出会い、日本へやって来た版画家である。
その彼女を紹介しようと思うのだが、ただいま準備中。
今日のところは彼女の作品を何点か掲載する。
いずれも作品名は省略するので、女性ならではの雰囲気を味わって欲しい。













それでは明日またお会いしましょう。

[Rosey]

明治の画家~番外編その3

2023年06月02日 | 絵画

アジサイ科 / アジサイ属だが、違う名前がついていた。


今日の「明治の画家」は昨日の続き。
久しぶりに「小林清親」の名が出て来たので、彼の風刺画を探してみた。
残念ながらマルチン掲載の作品は無かったが、後年のものがあった。

まずは彼の略年譜を掲載しておく。
いつものように画像下の文字部分をクリックすると、拡大可能な画像にリンクする。




それでは彼の作品を紹介しよう。
最初に風刺戯画ではないが、彼には珍しい猫の絵2枚。
なお、以下の作品には元画像が小さいため、拡大しても粗いものもある。

 



以降は時局風刺戯画の紹介。
次の2作品は、日清戦争時のもの。


「平壌~」は光線画そのものであると同時に時局風刺戯画になっている。
以下、1904(明治37)年、「日本万歳  百撰百笑 」の戦時風刺戯画シリーズ。
彼の没年が大正4年(享年68歳)だから、かなり晩年の作品である。

 
得利寺の打毀れ             胴背焼潰し

 
海陸戦争勝技              敵兵の無守備 

  
水雷艇の大当              敵兵の無守備


それでは今日はここまで。
明日またお会いしましょう。

[Rosey]