遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

想い出の歌~その7

2023年01月31日 | 音楽

羊群声なく牧舎に帰り・・・

昨日、「想い出の本」のことを書きながら考えた。

「想い出の歌」と同時並行で書くのも易しくはないな、と。

一方は視覚、もう一方は聴覚・・・カラダのセンサーが違うからだろう。

どの道、脳で一緒になり「感じる」「思う」ことに繋がる気もするが・・・。

とにかく、せっかく始めたのだからもう少し続けてみよう。

・・・なんて「草枕」調になっているかもしれない。

 

私が勤めていた会社の研修センターは短期コース以外は全寮制だった。

古くは明治時代に起源があり、私の頃もその伝統が続いていた。

会社を離れて30年近く経つ。今はどうなっているのだろうか?

 

全寮制のためか、寮歌も作られていた。歌詞もメロディーもみんな忘れたが・・・。

また、人が全国から集まって来たので、各地の旧制高校の寮歌もよく歌われていた。

そちらの方がまだ少しは記憶に残っている。

 

♪妻を めとらば 才たけて みめ美わしく情けある

 友をえらばば書を読みて 六分の侠気 四分の熱

♪あゝわれダンテの奇才なく バイロンハイネの熱なきも

 石を抱きて野にうたう 芭蕉のさびをよろこばず

 

明治時代の歌で、作詞は与謝野鉄幹、曲名は「人を恋うる歌」。

寮生が歌っているのを聴いて覚えたのか、Roseyも時折口ずさんでいた。

「これ、男が歌う歌だよ」

「バカね、女だって男に求めるのは同じなの。賢く顔よく背高く情けがあって・・・」

「で、オレは合格点?」

「まあまあってとこかな。わたしはどう?」

「背がちっちゃいけど、他はまあまあだね」

他にも断片的だが各地の旧制高校の寮歌を覚えている。

♪ああ玉杯に玉受けて 緑酒に月の影宿し・・・1高

♪窓は夜露に濡れて 都すでに遠のく 北へ帰る旅人ひとり・・・北帰行~1高頌歌

♪紅もゆる丘の花 さみどり匂う岸の色・・・3高

♪われは湖の子さすらいの 旅にしあればしみじみと・・・琵琶湖周航の歌~3高

歌と学校名の対応は違ってるかもしれないのでご勘弁を。

 

そこで今日の想い出の歌は、Roseyが一番好きだといいよく歌っていた歌。

上記には書かなかったが北大旧制高校時代の寮歌「都ぞ弥生」である。

以下、今日のビデオでお聞きください。

「Rosey Night Music」には入っていなかったと思う。

でも、同大の混声合唱団の歌声は、きっとRoseyも悦んでくれる筈だ。

 

「今日のビデオ」

[Rosey]


想い出の本~その2

2023年01月30日 | 読書

本はタイトルが大事、と常々思っている。

この本を読みたい、と予め決めていないことが殆どだから。

図書館でも書店でも、背表紙を眺めて、読む本、買う本を決めたい。

 

ひと頃、〇〇でもわかる、いうタイトル本が流行ったことがあった。

〇〇はサルだったり、オバサンだったり、バカだったり・・・色々だ。

バカでもわかる・・・なんて誰が買う?

 

でも、バカは自分がバカとは思っていない筈だから、意外に売れるのかも。

「バカの壁」シリーズがバカ売れしたのもタイトルのお陰かもしれない。

著者の養老孟司さんが「誤読されることが多かった」と述懐していた気がする。

 

サメでもわかる・・・というタイトルはどうだろう。

海で泳いでいるのは鮫、陸で泳いでいるのがサメである。

誰のことを指しているのだろうか?

 

或る日、Roseyと散歩した帰りに、一緒に図書館に寄った。

面白そうな本を見つけた。「良いおっぱい悪いおっぱい」。

いいタイトルだ! これなら女性だけでなく男も読みたがる。

つけたのは編集者か、著者自身か。

とにかく借りて行こう!

でも、図書館の人たちはみんな顔見知りなので、ちょっと気恥しい。

Roseyを呼んで、「これ、あんたが借りてくれる?」

「良いおっぱい悪いおっぱい・・・アハハ、面白そ~っ!」

 

帰ってさっそく読んだら、これがまた凄く面白い!

でも、おっぱいの話は殆ど無かったと記憶している。

たしかに表紙イラストにも「こうは出しません」と書いてある。

 

内容は著者自身の子育て奮戦エッセイであり、

子育てする女性(あるいは男も)への応援メッセージである。

Roseyもそのあと、ケラケラと声を上げながら読んでいた。

 

著者の伊藤比呂美さんは詩人だそうだ。

表紙や中のイラストも自分で描いていて、これがまた楽しい。

その後も本を一杯出しているようなので、また読みたくなってきた。

「たそがれてゆく子さん」「閉経記」「人生おろおろ」

「ショローの女」「ウマし」・・・タイトルだけでも楽しめる。

ついでに、Youtubeで彼女のトークショーを3時間も見てしまった。

言葉の使い方が上手、探求心?が強い、才能あり、センスあり・・・と多々感心。

 

実は5年ほど前、彼女を良く知っている知り合いがいた。

でも彼は現役なので、残念ながら詳しいことは書けない。

またも感じたことだが、人は色んなところで繋がっている・・・。

 

「今日のビデオ」

暖かくなる日が待ち遠しい。

木漏れ日とウグイスの鳴き声の動画(NHKロゴ入り)。

よく聴くと風の音や木々の騒めきが聴こえる。しきりに啼くウグイスの声も。

[Rosey]


想い出の歌~その6

2023年01月29日 | 音楽

想い出の本~その1と関係するので、このブログも一緒にアップする。

数年前に自死された西部邁さん。

その出演TVの番組をYoutubeでよく見ていた。

西部ゼミナールとかいう番組だったと思う。

 

保守系の思想家と言われているが、革新的なところもあったと思う。

私には右とか左とかは関係ない。

その人が何かに真摯に取り組んで生きている、それが大事なんだと思うから。

 

好きな作家、影響された作家の一人に、坂口安吾の名を挙げていた記憶がある。

好きな国に日本をあげ、嫌いな国にも日本をあげる。

かなり複雑な人だったように思えた。歌もお好きだったらしい。

 

そのゼミに、歌手の藍川由美さんを招いて歌ってもらったことがある。

その時も私は見ていた。プロの声楽家で、日本語もハッキリしている。

彼女の歌う抒情歌などを「Rosey Night Music」に取り込んだ記憶もある。

 

というわけで、思わぬところで小三治師匠の「まくら」とも繋がった。

 

「今日のビデオ」

若山牧水「白鳥は」の歌を藍川由美さんの声で。

作曲は古関裕而さん、昭和22年発表

[Rosey]


想い出の本~その1

2023年01月29日 | 読書

読書欲が蘇って来た。

そこで読んだ本の中で面白かったもの、感銘を受けたものを順次取り上げたい。

また、それが音楽にも繋がっていれば、想い出の歌としても扱うことにする。

 

想い出の本その1は、会社を辞めて図書館通いをしていた頃の本。

冒頭画像の文庫本を2冊借りてきた。表紙もこの通りだったと思う。

前者が1998年、後者が2001年発刊とあるから、年代的にも合っている。

読むとたいへん面白く、また、情景が浮かんでくるような描写だった。

話芸も達者、描写力も達者・・・やはり芸のセンスに富んでいたのだろう。

 

Roseyも読んで気に入ったようで、師匠の落語がリクエストに加わった。

また、師匠の影響だろう、食べるものにも好みが感染した。

「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」がその一つ。

ニンニクと唐辛子を微塵切りにし、オリーブオイルを加える。

それを茹でたパスタに絡めて、ハイ、出来上がり。

お昼の定番となり、Roseyはよく作り、私もよく作らされた。

「はちみつ」行脚?も師匠の影響だろう。色々な種類の蜂蜜を買い込んでいた。

 

その後、師匠は人間国宝となり、2021年に亡くなられた。

偶然であるけれど、Roseyもその一日後に死んだ。

 

つい最近のことだが、師匠の「まくら」だけの会の録音をYoutubeで聞いた。

噺は一切なく、ほぼ5時間がすべて「まくら」という師匠ならではの会。

前半は「あの人とっても困るのよ」のタイトルつき。

彼の恋愛や振られた話、中田喜直さんとの交流や歌の話など。

藍川由美さんという歌手のCDも繰り返し聞いたと語っている。

時には自分で歌う(声もよく歌も上手い)ことも含め、面白く巧妙に語られる。

後半は「人形町末広の想い出」のタイトルつき。

巡査のストーカー、泥棒、兄弟子古今亭志ん朝さんとの思い出話など盛り沢山。

どちらもRoseyにぜひ聴かせてやりたかったのに・・・残念だ。

 

興味ある方はリンクを張っていますので、どうぞお聴きください。

「あの人とっても困るのよ」

「人形町末広の想い出」

 

「今日のビデオ」

作詞高田敏子 中田喜直作曲「あの人とっても困るのよ」

歌手は、師匠が繰り返しCDを聴いたという藍川由美さん 昭和33年の曲

[Rosey]

 


IT革命前後のこと

2023年01月28日 | 言葉

 何でしょう?

何だか物々しいタイトルになってしまった。

IT革命という言葉が使われたのは丁度2000年である。

今でこそITという言葉は別に珍しくないが、当時は珍しい言葉だった。

時のM首相が、イット革命と読んで話題になったくらいだ。

「オレはIt is a penのペンか。ふざけるな」と思ったことを覚えている。

 

M首相は失言癖が多いことでも話題になった。

「女は産む機械である」発言もそうではなかったか・・・。

その割に女性が反発し騒がなかったようだが、私が覚えていないだけかも。

 

もっとも「鮫の脳ミソ」という噂もあったようだ。

鮫の脳味噌(以下、鮫脳)はカラダが大きい割にすごく小さいらしい。

だから、女性たちも本気で取り合わなかったのかもしれない。

 

あるいは一国の首相のアタマを鮫脳に喩えるなんてあまりにも失礼だとか。

もちろん失礼なのは鮫君に対してね、サメザメ泣いているわよ、可哀そう・・・

それで私は鮫たちのために「女は生む機械」への対抗語をあれこれと考えた。

思いついたのが「男は精子製造機械」。

待てよ、「精子噴出機械」のほうが迫力があっていいか・・・。

 

たったこれだけのことを書くのに、字数が千字を超えてしまった。

今日は「想い出の音楽」のはずだったが、

昨日、小諸なる・・・で音楽を使ったのですっかり忘れていた。

 

「今日のビデオ」

NHKロゴ入りのビデオ。

季節はまだ早いが、タンポポの綿毛が飛んでいくだけの動画。

音無しのこの映像をボケーッと眺めていると・・・何故かホッとする。

[Rosey]