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マイペースおくやまの進化的考察

進化の研究は楽しい!というわけで、日常の研究生活で考えたこと、感動したこと、あるいは思いつきのネタの備忘録です。

学会三昧終了、そして学生も終了

2008-03-25 18:28:49 | 日常
学生時代最後ということで、学会でひたすら発表してきました。
3月はチャルメルソウの開花が始まる時期なのでこれまで学会への参加を極力抑えていたのですが、今回は生態学会と植物分類学会でチャルメルソウの魅力を宣伝することに努めました。

特に植物分類学会は実は初参加だったのですが、大変興味深い発表をいくつも聞くことが出来大変刺激になりました。また大変光栄なことにポスター発表賞まで頂くことが出来ました。学生最後の発表をこのように締めくくることが出来て本当に嬉しいです。

話したかった何人かの人と話せたのも大きな収穫でした。

個人的に面白かった発表をいくつか紹介
・イワタバコの中に隠蔽種が存在すると言う報告。従来被子植物はシダなどと比べ外部形態形質に乏しく、それゆえ隠蔽種はあまり無いと考えられてきたように思います(少なくとも私は以前そのように考えていました)。しかし実は、あまり真面目に調べられていないだけで、この例のように厳密に検証するとたくさん出てくるのではないでしょうか?Grundt et al. PNAS (2006)などもなかなか示唆的です。

・シャジクモの葉緑体ゲノムに働く自然選択の話。これは解析にちょっと問題があるようにも思えましたが、結論はおそらく揺らがないでしょう。材料も魅力的です。シャジクモ一度見てみたいです。

・シダの胞子体と前葉体の分布にずれがあると言う発表。これはシダという植物のオリジナリティーを前面に出したフロンティアの始まりを予感させられました。

・イヨカズラとフナバラソウの交雑帯の話。この研究は倍数化を伴わない雑種種分化の過程を見ることができる類い稀な系を見出したという意味で意義深いと感じました。
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あっけなさ過ぎる

2008-02-23 15:52:44 | 日常
少し前のことですが、今さら再確認してガックリ来ました。

1月11日のメール
おくやま様
2007年12月31日時点でのマイル実績をご案内いたします。
23,474マイル

2月5日のメール
おくやま様
2007年1月31日時点でのマイル実績をご案内いたします。
9,986マイル

期限切れ、だそうです。
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伊勢志摩旅行

2008-02-12 21:29:55 | 日常
無事に博士論文公聴会が済んで「しまった」ので、いよいよ学生生活も残り僅かになってきました。
人生の8割が学生であった私は、気付いたら典型的なモラトリアム人間になってしまっていたようです。せめて卒業旅行くらい行きたい、、、。しかし3月がひどく忙しいのは目に見えているので、これも諦めました。

そんな私に研究室の人々からありがたいお誘い。三重県での貝類採集旅行に参加させてもらえることになりました。

それぞれ専門が全く違う人間同士で、干潟で、山で、漁港で採集。真冬はフィールドワークに向かないように思えますが、かえって普段なかなか見られないような生き物の姿を目に出来るのもちょっとした発見です。
つくづく自分はたぶん日本一生物学の醍醐味が味わえる研究室にいて、アクティビティの非常に高い仲間に恵まれていたんだなあと感慨もひとしお。学生最後の採集旅行としては申し分ないものでした。

写真はその道中、とある洞窟で出会ったキクガシラコウモリ(たぶん)。鋭い爪で小さな岩の隙間に捉まりぶら下がっています。そして近づいても微動だにしません。
ロールプレイングゲームに出てくる「ガーゴイル」がまさにこんな感じだったなあなどと思ってしまいました。あらためて間近で見ると何ともすさまじい進化を遂げた哺乳類です。こんな体勢で足はしびれないのでしょうか?

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相変わらず

2008-01-20 14:55:20 | 日常
正直僕は去年まで車に全く興味なかったんですが、最近はそうでもありません。去年夏から映像とおもちゃでしか見たことがない特定の車だけ大好きになってしまいました。

今日、通学途中に、ふと道を見ると、

ほ、本物のジャズが、、、!

今日はいい日です。
根拠も無く明日の発表もうまくいく気がしました。



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明けましておめでとうございます

2008-01-05 01:25:07 | 日常
ご無沙汰しています。
苦難の博士論文執筆の11月、そして割に楽しいことが多かった12月があっという間に過ぎて、気がついたら年が明けていました。

今年の初夢は「ラーメン屋のカウンターでラーメンが出来るのを待っている夢」でした。リアル極まりないが、良くも悪くも無い夢ですな。何を暗示しているというのだろう?

そして今年の初笑は「エアーマンが倒せない(リンク先音に注意!)」
去年流行ったらしいんで遅れてますが、ファミコン世代の私には懐かしい歌詞が良く出来過ぎていて、なにげにかっこいいロック調のメロディとともに大爆笑でした。
さらにそのパロディの「サイバイマンが倒せない(リンク先音に注意!)」もかなり笑えます。みんな考えることは同じなんですねー。

・・・アホかと思われたかもしれませんが、ともかく、今年は色々と自身の研究環境についても変革の年になりそうです。
そんな中でもできる限り、ブログのタイトル通りの『マイペース』をいい意味で保ちたいと考えております。
というわけで今年の抱負をここに宣言。
早寝早起き!
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久々の幸福

2007-09-05 00:29:38 | 日常
お久しぶりです。
更新が途絶えていたのは、しばらく様々な締め切りに追われて、あまりに精神的余裕が無かったからです。

そして、とりあえず目の前にあった締め切りは何とかなりました。
何という解放感!!

で、行きました。トランスフォーマー。実はすでに3回目です。

もうほんまにすごい、この映画。ロボット好きで、これを映画館で観ないなんて考えられません。

かっこよすぎる巨大ロボットが、とにかく自由に暴れ回る!変形しまくる!取っ組み合う!

最初観た時の感動が、3回目でも全然失われませんでした。
最近のハリウッドでは、スターウォーズ episode 3やロードオブザリングも良かったですが、これらを10点満点で評価するとそれぞれ8-9点。対するトランスフォーマーは、、、




100点。100点ですよアナタ!


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春の大潮、奄美諸島

2007-05-20 21:55:54 | 日常
際限なく増える仕事にたまりかね、奄美大島・加計呂麻島へ行ってきました。

春の大潮に合わせ、素晴らしい渚の自然に触れるために研究室総出での潮干狩りです。奄美諸島は日本でも数少なくなった美しい海岸環境を残している場所なのですが、その中でも私の指導教官である加藤先生とっておきの、すばらしい場所をたくさん巡ることができました。

ウミヒルモ、マツバウミジグサが一面に生える藻場、ミドリシャミセンガイが棲む干潟、無数のスナホリガニスナハゼが潜っているサンゴ砂浜、色とりどりの造礁サンゴが干出する内湾の浅瀬。

今や簡単には見られなくなった生物やこれまでに見たことの無い生物が際限なく現れる、私のような生き物好きにとってはまさに楽園のような場所でした。

しかし開発の陰は確実に、この楽園のすぐ近くまで忍び寄っていました。日本に最後に残されたこの豊かな渚が、次回も変わらない姿で私を出迎えてくれることを願ってやみません。
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B-SIDEとPOPSAURUS

2007-05-11 23:34:20 | 日常
MR.CHILDRENの新アルバムを買いました。これを聴きながら仕事すれば、この頃の停滞モードも払拭出来そうな気がします。

それにしてもカップリング曲だけのベスト版を作るなんて、ミスチルじゃないと出来ない偉業としか言いようがありません。昔行ったライブで、カップリング曲を演奏する前に桜井さんが「Mr.Childrenに『捨て歌』はありません!」とおっしゃっていたのを思い出しました。私も研究者として、「捨て論文」を作ることなく、毎回全力投球で行きたいものです。

あともう一つ、このアルバムの歌詞カードにはミスチルメンバーのコメントがあって「恐竜は被子植物の台頭によって絶滅した」という説が紹介されているのに興味をひかれました。最近では巨大隕石衝突説の方が有名になってしまってこちらの説は影を潜めてしまっていますが、こちらの説もなかなかどうして進化生物学的に馬鹿にできない気がします。
何か示唆的なことに、恐竜の末裔と考えられる鳥類には、確かに被子植物の葉や花を専食する種はほとんどいません。そして唯一葉を食べる鳥類として私が覚えているのは、ツメバケイOpisthocomus hoatzinですが、これが非常に興味深いことに、ヒナの時に翼にかぎ爪が宿存しているという、祖先的な形質を残している唯一の現生種なのです。たぶん現生鳥類に葉食性のものがいないのは、直接的には飛翔する上で消化効率の悪い葉は体が重くなって都合が悪いからなのでしょうが、何かこの「被子植物台頭による恐竜絶滅説」を裏付けるような研究が出来そうな気もしますね。


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ミヤコワスレ

2007-05-06 19:45:21 | 日常
ゴールデンウィーク最終日の今日は、あいにくの雨模様ですね。
とはいえ今日も変わらず部屋で仕事中の私としては、雨も悪くないかななどと思ってしまうのですが。

下宿を出てしばらく歩いた家の軒下に、毎年この時期になると一斉にミヤコワスレが花を咲かせます。もちろんその家の方の管理が良いからだと思われますが、はっとする美しさのある花です。写真は残念ながら昨年撮ったものですが、今日は雨に濡れてまた違った趣がありました。

この花、日本自生のミヤマヨメナAster savatieriが原種となっている日本古来の園芸品種です。江戸末期の日本の園芸技術は世界的にも優れたものだったそうで、現在では失われてしまった緑のタンポポなど、何とも植物学者の興味を惹くものにあふれていますが、中でもこのミヤコワスレは傑作であるように感じます。

しばらくは学校までの道のりが楽しくなりそうです。
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気がつけばゴールデンウィーク

2007-04-29 22:05:53 | 日常
書き物の仕事が重なりに重なって、気付いたら4月も終わりにさしかかっていました。それで慌てて調査で九州へ。

予想通りチャルメルソウの花は終わりかけ。調査としては少し収穫の乏しいものになりました。まあでもやっぱりフィールドにでると新しい考えが浮かんだり、ちょっとした発見があったりするものです。理屈に合わないことがあるのも自然相手の研究の面白いところです(最終的にはそれに合うような理屈を考えるわけですが)。

そして何より部屋にこもって不健康な生活を続けている身には、調査で体を動かし、お気に入りの宿で旬のものをいただき、そして風呂(温泉)に浸かるという日々で少し心身の元気が取り戻せました。遊んでるやんけ~と思われるかもしれませんが。

二年前に水を入れる前のダムの姿を見て、ショックを受けた川辺川ダム予定地は、何とかまだ最後の一線を越えず、同じ状態で維持されていました。ダムは主に治水と発電のために計画されているそうですが、治水にしたって本当に防ぎきれるものなのか、かえって危険になるのではないかという気もします。ダムが出来ると、水の流れがよどんで、そこから下で獲れるアユのような川魚の質もぐっと悪くなる(臭くなる)とも伺いました。よそ者の私がどうこう言うことは出来ないと思いつつも、やはり取り返しのつかないことをしてしまう前に、地域の、あるいは日本全体の将来をよく見据えて、後悔の無い決断をしてもらいたいものだなあと感じます。日本の河川はすでにダムだらけ、調査で巡っていると何だか痛々しい。

調査最後の日の晩は、九大の森長さんともつ鍋をつついて研究談義。美味しかったし楽しかったです。ありがとうございました。

写真は阿蘇の近くで見つけたキスミレ。可憐です。今回の調査では研究と直接関係ない「よい」植物にたくさん出会えたのは幸せでした。



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