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第2回重村杯千葉市中学校国際オープン卓球大会

2006年04月04日 | 卓球
 第2回重村杯千葉市中学校国際オープン卓球大会が2月19日、中央区問屋の千葉ポートアリーナで開催された。大会には千葉市、県内をはじめ東京、神奈川、埼玉の中学校、千葉市の友好姉妹都市である中国天津市、呉江市の選手も参加、熱戦を繰り広げた。その結果、男子、女子とも大津市第21中学校が優勝を飾った。
〔男子〕
 ◇準決勝
大津市21 3-0 初声A(神奈川・三浦市)
蒲原A(東京・足立区) 3-2 大豊山(東京・文京区)
 ◇決勝
天津市21 3-0 蒲原A

〔女子〕
 ◇準決勝
淑徳学園(東京・文京区) 3-0 鎌ヶ谷三A(千葉・葛南)
天津市21 3-0 毛呂山(埼玉・入間郡)
 ◇決勝
天津市21 3-1 淑徳学園
 昨年度、それまで千葉市で開催していた中学生オープン卓球大会を国際オープン卓球大会として生まれ変わらせ、今年度第2回を迎えることができた。今年度は大会だけでなく千葉師のy通学生だけとの交流会も企画した。大会だけだと必ずしも友好姉妹都市の天津市、呉江市と卓球交流ができるとは限らず、千葉市の中学生に少しでも多くのメリットがあるようにという、千葉市卓球協会副会長の大塚昌男先生の助言によるものである。
このような貴重な助言をいただけたことは今後この行事が豊かに発展していく第一歩といえよう。
 国際オープン大会には関東各都県からの参加も得て昨年同様、レベルの高い大会になった。大会を運営する側としてはうれしいものであった。天津市の男子は強かった。特に守備型の選手が守備位置から積極的に攻撃して打ち抜くなど、どよめきすらおきるようなプレーを見せてくれた血女子も強かった。天津市の女子チームに昨年度、天津市第3中が敗戦した東京・淑徳学園中学部を筆談で紹介したところ、選手の表情が変わり対戦モードに入ったのが感じられた。結果は男女とも天津市第21中が優勝した。特に天津市の女子のなかには帰国したら国家隊のジュニア(中国ナショナルジュニアチーム)に参加する選手もいた。その素晴らしいプレーは同じ中学生のプレーとして千葉市、また県内外の選手の心に焼きついたことであろう。そして、また目を見張ったのがコーチングであった。女子決勝で関東大会個人戦でランク入りした淑徳学園の選手に対し天津市の選手は競り合いながらも1ゲーム目を落とした。しかし2ゲーム目からは全く危なげなく勝った。このかげにはコーチの存在があった。
1ゲーム目を落とした天津市の選手に対し、どこを攻めればいいかを的確に指示していた。1ゲームが終わるまでに相手選手の弱点を見抜いていた。それに対し淑徳学園は2ゲーム目を落としたとき、弱点を狙われていることに気付けなかった。「もっとしっかり振りなさい」というアドバイスしか送れなかった。中国ではコーチになるのに資格がいる。本物のコーチはコーチの証書を持っている。コーチになるのに勉強を重ね、厳しい試験に合格したものがコーチになる。だからどのコーチも同じ指導が出来る。選手も迷うことがない。コーチ同士、しっかりとした情報交換をしている。これは現在の日本にはないといえるシステムで中国卓球の強さの表われかもしれない。こういったコーチと我々日本指導者の交流も実現させられたらと希望している。この大会を開催するにあたり様々な角度からお力添えをいただいた関係各位に感謝すると同時に、来日し、同じ世代同士で卓球のボールを必死に追いかけてくれた中国選手団にも感謝して、総評にかえたい。(千葉市卓球協会理事・萩原正智)


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