
閉館の告知が出されたロマネスクリゾート霧島=6日、霧島市霧島田口 福岡市の不動産管理会社丸美(まるび)が5日に福岡地裁へ民事再生法適用を申請したことを受け、同社の子会社が運営する霧島市のリゾートホテル「ロマネスクリゾート霧島」は6日、取引業者向けの説明会を開き、5日閉館したことを報告した。またホテル会員から「今後どうなるのか」などの問い合わせも相次いだ。
説明会には六十数社が出席。宿泊客が出発する5日朝で営業停止したことが説明された。支払いについては「先月分の請求は運営会社が責任を持って対応する」と答えたという。ホテル内では閉館を知って駆けつけた会員が、スタッフに説明を受ける姿も見られた。
丸美に関する報道が出始めた3日以降、ホテルには会員からの問い合わせが続いている。ロマネスク3施設のうち大分と霧島は閉館、熊本は継続との方針は分かっているが、預託金の扱いなどは「近く説明会の日程が通知される。そこで聞いてほしい」としか伝えられない状況だという。
ロマネスクリゾート霧島は、区分所有するオーナー会員と、預託金200万円で年間20万円分の宿泊券が得られるリゾート会員があり、それぞれ600人、2200人(3ホテル共通)とされる。
6年前にリゾート会員になった県内の70代夫婦は「新聞で知って驚いた。顔なじみができるほどたくさん人が来ていたのに」。南薩地域の60代女性は、熊本のロマネスクから盆休みの予約確認があった5日、丸美の再生法申請を知った。「還暦記念にと6月に会員になったばかり。予定通り宿泊するが、宿泊券は使えないらしい。預託金など今後どうなるのか」と不安そうだった。
ホテルは6月に地元の国立公園霧島観光協会に入会した。事務局は「集客などで協力していこうという矢先に残念」。地元の同業者も「新たな引き受け手が見つかるなど良い方向に進んでくれれば」と話した。
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