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三好不動産、空き家管理事業に参入 規制強化を追い風に

2013年01月23日 | ブログ
三好不動産、空き家管理事業に参入 規制強化を追い風に
2012/11/6 6:00

 不動産仲介の三好不動産(福岡市、三好修社長)は空き家の管理事業に参入する。依頼主の空き家を定期的に巡回し、雨漏りなどのトラブルを早期に発見。改修なども行う。管理が不十分な空き家は火災や犯罪の原因になる恐れもあり、規制に乗り出した自治体もある。老人ホームに入居後も自宅を保持したい高齢者の需要などを開拓する。

 空き家管理サービスは同社の関連会社で、住宅の改修などを手掛けるサンコーライフサポート(福岡市、橋本一郎社長)を通じ、今月から始めた。福岡県内を中心にサービスを提供し、初年度は30件の受注を狙う。

 新サービスでは同社担当者が依頼主の空き家を月に1~3回訪問。室内の換気や掃き掃除を行うほか、郵便物を回収する。月額料金は月1回の巡回プランで、戸建てが9000円、マンションが7000円。月2~3回の巡回の場合は1万5000~2万5000円に設定している。

 追加料金で庭木の手入れやハウスクリーニング、害虫駆除、リフォームなども請け負う。賃貸や売却のための資産査定など空き家の活用策の相談も受け付ける。

 雨漏りなどに気付かず住宅が傷むと、改修費に数十万円かかるケースもあるという。同社は「老人ホームに入居後も荷物を置く場所として自宅を保有したい高齢者が多い」(資産活用部)とみている。

 総務省によると、賃貸や売買、別荘用の物件を除いた空き家は2008年時点で福岡市に1万7900戸ある。空き家は不審者が住み着いたり、不審火が発生したりするなどの問題にもつながりかねない。このため、福岡県糸島市は住宅の持ち主に管理の徹底を求めるほか、立ち入り調査なども実施する条例を今年4月に制定するなど、空き家への規制に踏み切る自治体もある。

 三好不動産は約2万7000室の物件を管理する賃貸仲介の九州最大手。空き家管理サービスを通じ、賃貸や売買仲介の拡大にもつなげる。13年9月期の単独売上高は前期比5%増の32億5000万円を見込む。