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マンション管理のお仕事

大京ライフ 従業員給与から無断天引き

2008年02月29日 | 大京
2008年02月29日15時21分
 「ライオンズマンション」で知られるマンション分譲大手・大京(東京)の子会社が、従業員の給与から親交組織への会費名目で毎月200円を無断で天引きしていたのは労働基準法違反にあたるとして労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。06年に親交組織を廃止した時点で会費資産は約1億円に上り従業員に分配されたが、仕組みを知らされないまま退職した過去の在籍者は分配を受けていない。

 勧告を受けたのは、大京子会社のマンション管理会社・大京アステージ(東京)から管理員業務を請負契約で受注する同じく子会社の大京ライフ(同)。約3800人の管理員を雇用し大半が60歳以上の高齢者という。

 勧告は07年3月に横浜北労基署が行った。大京によると、大京ライフ横浜事業所が社友会の会則を管理員らに知らせないまま会費を徴収したことなどが労基法に違反するとされた。

 大京の説明では、天引きしていたのは20年以上前からある大京グループ従業員の親交組織「大京社友会」の会費。給与明細の控除欄に「社友会 200円」とあるだけで、パートを除く大京ライフの全管理員から会に関する説明なしに毎月徴収していた。大京とアステージの社員へは説明を行っていた。集めた金は従業員の慶弔費に充てていたという。

 内部資料によると、同会は05年4月からの1年間に約1400万円の会費収入があり、前年度からの繰越金も約9500万円あった。一方「慶弔見舞金」の支払いは約1000万円で、06年3月末時点で約9900万円の資産残高があった。

 同年9月に会の廃止を従業員らに通知し同10月、残った約9900万円を従業員に分配した。

 大京は「在職者向けの制度という位置づけなのですでに退職した人から返還を求められても対応はできない」としている。