刻しるべ

乗馬クラブでは落ちこぼれ。でも馬が大好き。馬といるだけで幸せなMy乗馬ライフ

霧島へ~タイキブリザードに会いに

2010-05-19 23:12:57 | 
霧島の外乗に行ってきた
今回の目的は3つ。
もちろん外乗で霧島の山を馬で走る
もう一つは、馬達が放牧されている牧場の中のコテージに泊まる
そして3番目の目的・・・G1優勝馬のタイキブリザードに会う

タイキブリザードは生涯獲得賞金5億6千万円を超える功労馬。
引退後は主牡馬になり、
今は鹿児島のホーストラストで余生を送っている。もう19歳の鹿毛。

初めてタイキに会ったのは、2年前2008年の7月、北海道の日高ケンタッキーファーム。
特別待遇のタイキは、来訪者が見学できるように青々と牧草が繁る専用の放牧場を持っていた。
草を摘んで「タイキ」と呼ぶと、人懐っこく寄ってくる。
手から草を食べるその姿は、威風堂々と誇り高く、しっかりした肩や腰の張り、つややかな毛並みは、とても当時17歳とは思えなかった。
何より、まっすぐに目線を返してくる大きな瞳は、かっての栄光を思いださせる圧倒的な力強さをもっていた。
タイキは首を高くもたげ、私たちを待っている。
私たちは飽きることなく、いつまでも草を摘み続けた。
それは強烈な体験だった、あんなに強い目の輝きを持った馬に会ったのは初めてだった。

ところが、昨年の秋の乗馬ライフに「タイキブリザードが鹿児島にいる」って記事が出てた。
馬が牧場を移ることは良くあるけど、その写真を見て愕然とした
黒っぽい鹿毛、尻尾の黒さ、似ているけど、そこにいるのは背中の肉がげっそり落ちた老馬。わずか2年でこんなに変わるなんてありえない
何かの間違いじゃないかって調べたら、日高ケンタッキーファームが閉園になっていた。
でも、あんなに艶やかで年齢からは考えられない程の肉付きと張りのあった馬が、ほんとにこんなに変わってしまったのか、どうしても直に確かめたかった。

霧島外乗の2日目
朝の外乗の途中にいよいよタイキブリザードの放牧場へ
ちょうど朝飼の時間で、引退馬がそれぞれの餌をもらっているところ
「あれがタイキです」その言葉の先にいたのは、すっかり老いた一頭の馬・・

ああ、やっぱり歳老いている
こちらも馬に乗っているので、そんなに近くまでは寄れない。
でも、広々とした牧場でのんびり生活している彼を見て思った。今の彼はきっと幸せなん。

目的の1つ達成

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