刻しるべ

乗馬クラブでは落ちこぼれ。でも馬が大好き。馬といるだけで幸せなMy乗馬ライフ

恒例!夏の北海道外乗2010~3日目

2010-07-06 16:34:26 | 外乗
毎年、初夏の北海道で外乗するのが1年間の何よりの楽しみ
今年も7月2日~5日の日程で、根室、摩周湖、網走で馬に乗ってきた。

いよいよ、3日目、摩周湖に向かう約4時間の外乗!
ここのは大型種。
私の馬は「伯(はく)」、葦毛のトロッター
騎乗するとさすがに大きい。幅もある。
眼線は優に2.5mの高さはある。
足並みもがっしりと力強い。
トロッターでの外乗は初めて、若干不安

目指すは、牧場からはるか遠くに見える摩周岳の頂上
摩周岳は摩周湖の外輪山
運良く晴れていれば、眼下に摩周湖が見えるはず。
この天気が持ってくれますように(祈)
いざ、出発!

朝、9時
馬に乗って牧場を出ると、もうワクワク
私達をガイドしてくれるのは、ここの息子さん。
大将は昼ごろから、別の組を案内するそうだ。
この息子さん、誰かに似ている、はて誰だったかな~?思い出せない。

この日は、日差しが強く、とても暑い日だったけど歩幅の大きなトロッターだと、並歩、速足でも風を切って進むので、すごく爽やか

まずは温泉地のはずれにある禿山、硫黄山へ
山肌には流れ出した硫黄が黄色い帯をつくり、あちらこちらから煙を噴き上げている。
硫黄山を背景にした牧草地で一服、カメラタイム。


ここから先は、林に入り、林野庁管理道路や獣道の森の中を進み、
そして摩周岳の急な山道を登っていく。
馬力のあるトロッターでもハアハアと息を荒くして急坂を登っていく。
伯の白い毛が汗でぬれてねずみ色になっている。

「伯、がんばってね、いいこ、いいこ」伯の首筋を軽くたたいて励ます。
耳を後ろに向けて、ちらりとこちらを見て、伯はまた頑張る。

そして、いつしか植生が森から笹原に代わり、頂上近くの平らな広場に出た。
ここで馬を下りて、馬達は休憩。
私達は、徒歩で笹原を上り、
ついに、出た、出た、出たあ~!!!!!!!

一気に視界が広がり、その下には不思議なくらい青い摩周湖の湖面が
静かに、静かに空と山を映していた。
 

馬でしか行けないこのポイントは、勾玉の形をした摩周湖の中央で、
展望台より高い標高にあるため、湖の全部が見える。
雲を映して色が変わり、遮られた太陽の光の量でまた色が次々と変わる不思議な湖、
それなのに、湖面は一筋の波も無く静寂そのもの。近づきがたい厳かさがあった。
実際、このカルデラ湖の湖面に下りるルートは無いとのこと。

ひとしきり感動した後は、摩周湖を見下ろしながら、おにぎりの昼食。
湖面、青い~、お米、美味しい~、空気、酸素がたっぷり~
すごい開放感と幸福感に包まれながら笹の上で寝転ぶと、空、青い~

湖面の水位が1年中変わらないとか、生き物はいないけど誰かが放した鯉がいて餌がないので痩せているとか、息子さんの話を聞いているうちに、
あー!思い出した
シャイな話し方や体格、ボクシングのWBCフライ級元チャンピオンの内藤だ、彼に雰囲気そっくりじゃん。いや~似てるわ

摩周湖からの帰り道は、馬達の脚も自然とも早くなる。
麓に近づいた時、案内人の内藤チャンプが私達の写真を撮るのに先頭から後ろに廻った。
すると、林を抜けるあたりで先頭のK旦那の馬が駆け始めた
そうなると、もう他の馬も我慢できない。
早く帰りたい馬達はがんがん走り出した。

トロッターの駆け足は豪快だ! 
風を切るそのスピードは、未だ体験したことのないもので、
硫黄山を横目に一直線に駆けていく。
「あんなとこまで駆け足で行くんかい」
と思っていた遠くの景色が一気に近づいてくる。
でも、意外と反動が少なく、
これって、道産子のほのぼの駆け足とは全然異なる快感で、
病み付きになりそう

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