刻しるべ

乗馬クラブでは落ちこぼれ。でも馬が大好き。馬といるだけで幸せなMy乗馬ライフ

爺々ブルキングと仲良しになる

2010-05-24 23:06:30 | 
霧島の外乗に行ってきた
今回の目的は3つ。
1つ目は、もちろん霧島の山を馬で駆ける
2つ目は、馬達が放牧されている牧場の中のコテージに泊まる
3番目の目的は、G1優勝馬のタイキブリザードに会う

さて、2つ目の目的、コテージで目覚めた朝、6時。外はもう明るい
コテージが建つ丘の目線遠くに、雄大な桜島がかすかな稜線を見せている。
天気は

ホーストラストの達は、スタッフが出勤してくるには、まだ2時間もあるというのに、もう朝飼をもらうために放牧場の入口付近に集合している。
まだ半分以上眠ってボーっとしたままに、草を摘みながら彼らの近くまで行った。


十数頭の放し飼いのサラブレッド達の群れに近寄るのは、なかなか勇気が要る。少し緊張が走る
耳をぴたっと伏せて噛み付いたり、場所取りの喧嘩がすでに始まっている

端っこにいた1頭に寄って行き、そっと草をあげた。
ゆっくりと手から食べながら、大きな瞳でこちらの目を見ている。
人懐っこい優しい目。
背中の肉が大きく落ちていて、かなりの高齢に見える。

左手でそっと耳の下、うなじを撫でると、さらにじっと見つめてくる。
気持ち良さそうなその様子が愛おしくて飽きない。
右手で鼻を抱えて撫でると、うっとりと目を閉じて、頭を預けてくる。随分長い間そうしていた。

人を信じきった様子から、あ~、この子は、随分と誰かに愛され、大切にされてきたんだって、しみじみ感じた。

撫でるのを止めようとすると、鼻でグイと押して
「もっと~」と甘えてくる。

黒っぽい鹿毛、額の中央から左目の上にかけて、曖昧な白い模様がある。
なんて名前なんだろう

後からスタッフが教えてくれた話によると、
競走馬を引退後、鹿児島大学の馬術部、その後乗馬倶楽部に移り、そこで今のオーナーさんと出会い、今はそれも引退して、ここホーストラストでのんびり余生を暮らしている。

名前は ブルキング<、なんと、1978年生まれの32歳、人間で言えば優に100歳を超えているスタッフからは爺々と呼ばれている
競走馬としては、地方からの通算成績は63戦14勝、
5歳の春には、中央競馬のG1中山大障害3着に入り、1200万の賞金を獲得している。すごい

仲良しになったブルキングは、この後コテージまで来てくれて、部屋の中を覗いていた
 
ベランダで「また会いに来るからね」そう約束した