今回はロシア系の曲です
セザール・キュイ(1835年-1918年ロシア)作曲の「組曲第2番」です。
キュイの名前はご存知でしたか?
彼はロシア五人組の1人ですが、その中で最も目立たない存在だそうです。
ちなみに、ロシア五人組の面々は次の通りであり、ムソルグスキー、ボロディン、リムスキー=コルサコフ辺りは有名だと思いますが、バラキレフとキュイは確かに知名度として今一つかもしれません。
・バラキレフ
・キュイ
・ムソルグスキー
・ボロディン
・リムスキー=コルサコフ
今回ご紹介しますキュイの「組曲第2番」は、比較的聴き易いのでもう少し取り上げられても良いと思う作品です。
それでは、曲のご紹介と参りましょう。曲は4つのパートから構成されており、演奏時間は約40分弱となります。キュイは交響曲を残しませんでしたが、演奏時間だけみると、交響曲に匹敵するのでは無いかと思います(交響曲の定義に当てはまらないのでしょうが)。
1.Tema con variazioni
冒頭から甘いメロディーが登場します。この甘いメロディーはしばらく続きます。その後高揚感のある演奏が展開されます。
そして、静かな演奏になり、ほどよい甘さのメロディーが奏でられ、やがて楽しげで軽やかな演奏が繰り広げられます。
2.Quasi ballata
穏やかな昼下がりをイメージさせる調べで曲は始まり、しばらく穏やかな調べが続きます。そして、一旦リズミカルな演奏になりますが、再び穏やかな演奏に戻ります。
曲の中盤になると高揚感のある調べが演奏されます。
そして、最後は穏やかに終ります。
3.Scherzo
高揚感のある演奏で曲は始まります。小気味の良いテンポで曲は続きます。全体的に舞踏をイメージさせるようなテンポの曲です。
4.Marcia
行進曲風に曲は始まり(優し目に)、高揚感のある演奏がそれに続きます。
やがて、輝けるような調べも登場し、再び行進曲風の調べに戻ります。そして、再び輝かしい調べが響き渡り幕を閉じます。
参考までに、私の所有するCDから1枚ご紹介します。
レーベルはVirgin CLASSICSで、ロベルト・スタンコフスキー指揮、チェコ・スロヴァキア放送交響楽団の演奏のものです
このCDの情報は、こちらの下の画像をクリックして頂ければご覧になれます
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