今回は北欧系の交響曲のご紹介です
クルト・アッテルベリ(1887年-1974年スウェーデン)の交響曲第1番です。
北欧と言えば、シベリウス、グリーク、ニールセンなどが有名ですが、このアッテルベリもなかなか素敵な曲を残しております。しかしながら、アッテルベリの知名度は前述の3人に比べたら今一歩というところでしょうか。
今回ご紹介するアッテルベリの交響曲第1番は「秘曲」扱いしたくは無いのですが、クラシック初心者の方からすれば「秘曲」だと思います。しかし、お聴きになられれば、この曲とアッテルベリに魅力を感じていただけるものと思います
また、アッテルベリに限らず、北欧系の作曲家も今後取り上げて参りたいと思います。
それでは、曲のご紹介と参りましょう。この曲は4つの楽章から構成されており、演奏時間は50分ほどになります。
1.第1楽章
冒頭から北欧の雄大さを感じる劇的なメロディーで曲は始まります。曲は一旦穏やかになりますが、また劇的な演奏に戻ります。北欧の厳しい自然を表わしているのでしょうか、その後も穏やかな演奏よりは劇的な演奏が大半を占めます。オーケストラの醍醐味を味わうことの出来る曲です。一度聴いたら忘れないメロディー、という訳ではありませんが、聴き易いメロディーであり、オーケストラの壮大かつ華麗な演奏をお好みでしたら、お気に召して頂ける曲だと思います。
2.第2楽章
穏やかで優しいメロディーにて曲は始まります。第1楽章とは打って変わって、柔らかな演奏を楽しむことが出来ます。私はこの曲の中に北欧の自然を称えるかのかのような美しい響きを感じる事が出来ます。叙情的なメロディーが曲全体を支配しており、時折り雄大な演奏も聴き取れます。
そして、終盤は北欧の自然を称えるかのような雄大で美しいメロディーが奏でられ、その後静かに曲は終ります。
3.第3楽章
小刻みなテンポで曲は始まります。やがて劇的な演奏が繰り広げられ、その後はやや静かな曲調も登場しますが、全体的には劇的と呼んで良いような激しい曲調が支配的です。この曲も聴き易い曲です。
4.第4楽章
ヴァイオリンのロマンティックな調べで曲は始まり、穏やかな調べが続きます。その穏やかな演奏がしばらく続くと、やがて、勇壮でカッコいいメロディーが登場し、その後は爽快感のある演奏が続きます。静かな調べも登場しますが、爽快感のある演奏が繰り返され、最後は勇壮でカッコいいメロディーにて幕を閉じます。
参考までに私の所有するCDから1枚ご紹介します。
レーベルはCPOで、アリ・ラシライネン指揮、フランクフルト放送交響楽団の演奏のものです
このCDの情報は、こちらの下の画像をクリックして頂ければご覧になれます
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