Live reality in a spiritual way

優先席

私がまだ20代の頃に、友達と遊園地に行った帰りに満員電車に乗りました。

私は帰りに生理痛が辛くて席が空いたら座りたいと思いながら友達と優先席の前に立っていました。

優先席に座っていた女性が立ったので
私はよかった!座れると急いで空いた席に座ろうとしました。

その瞬間に席を立った女性が私に

あんたじゃないわよ!
後ろの方に席を譲ったのよ!

と怒鳴りました。
振り返ると杖をついた女性が立っていました。

私は慌てて席から離れましたが、とても恥ずかしくものすごく強い罪悪感で泣きそうになりました。

横にいた友達が私に、

〇〇ちゃんが悪いね。
怒られても仕方がないよ。

と言いました。

彼女は座っていた女性が杖をついた女性に席を譲ろうとしたのを知っていたそうです。
座ろうとした私に教えてくれてもよかったのでは?
とその後ずっと電車内で立ちながらものすごく悲しい気持ちになり続けました。
遊園地で楽しく過ごしたことが嘘のようでした。

友達はずっと黙ったままで、
じゃあまたね。
と電車を降りていきました。

それ以降、彼女には一度も会う機会がなく私の周りの友達も彼女と交流し続けている人はひとりもいないので、彼女が今どこで何をしているのか全くわからないです。

優先席に座る時、この日の出来事を思い出すことがあり、あの時のなんとも言えない気持ちが蘇ることがあります。




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