心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

2020年秋の山旅、まずは黒部五郎岳へ。(その3)

2020-10-04 18:00:00 | 登山
黒部五郎岳へと足を踏み出す。まだ先は長いが、軽やかな稜線歩きが始まる。



左側に広がる雲ノ平、その彼方の稜線を見ながらの山歩き。なんて気持ちがいいんだろう。



後方には薬師岳方面。



ガスが流れるエリアに入る。陽射しが隠れヒンヤリとする。



ガスの下には池塘のある平原が広がる。



振り向けば、もう北ノ俣岳山頂は遠く小さい。



黒部五郎岳への登りが近づいて来る。



なだらかながら登り一辺倒。疲れた身体に鞭を打つ。



振り返ると、この光景の中を歩いて来たのを実感する。



黒部五郎岳の肩に到着。見下ろせば黒部五郎岳のカール、遥か彼方に槍ヶ岳から穂高連峰まで見える。



黒部五郎岳の山頂を見上げる。もうひと頑張り。



山頂に到着。上空は薄曇りながら遠くの景色が見渡せる。



薬師岳方面。あちらは晴れのエリアのようだ。



カールに向かって下る。先程までいた山頂がもう遠い。



6年前はあのギザギザの稜線を歩いた事を思い出す。



カール内の景色。草紅葉と岩に見惚れる。



疲労はかなり溜まっているが、少しずつ変わる光景に癒やされる。



カールから、黄色のダケカンバ帯に向かう。今日のゴール、五郎平が段々と近づいて来る。



(続く)

2020年秋の山旅、まずは黒部五郎岳へ。(その2)

2020-10-03 18:00:00 | 登山
緩い坂道の傾斜が少しずつ増して来た。そろそろ寺地山の標識が見えてきてもいい頃。



寺地山山頂。木々に囲まれ見晴らしは効かない。まずは一区切り付け、一休み。


 
歩き出してすぐ右側の展望。笠ヶ岳が見える。



そして、遥かに見えるのは御岳。今日ははっきりと望める。 



左側には薬師岳山域。


 
そして前方には北ノ俣岳。どっしりとした山容。これからあの登りが待っているのかと思うと、げんなりする。



また森へと下って行く。


 
登り返し森が終わると、これから始まる登りが視界一杯に入る。



木道前半は所々剥がれて歩き辛い。傾斜が一度緩やかになると、池塘が現れる。



木道が終わると、えぐられた溝の登り。歩き難いが仕方ない。


 
場所によってはゴロゴロの岩が剥き出しになっている。



ハイマツ帯に入ると溝の登山道から開放され、歩きやすくなる。ダラダラとした登りもあと少し。



北ノ俣岳との分岐に到着。なだらかな登りの先に山頂が見える。




反対側には薬師岳山域。左側に見えるのは剱岳だろうか。



目の前に広がるのは雲ノ平エリア。そして右から鷲羽岳、水晶岳への稜線が見える。なんと広大な景色なんだろう。



今日これから向かう黒部五郎岳。槍ヶ岳が左に見える。



程なく北ノ俣岳に到着。ひたすら長かった登りが終わり、開放感に浸る。



(続く)

2020年秋の山旅、まずは黒部五郎岳へ。(その1)

2020-10-02 20:00:00 | 登山
去年から、いやずっと前から歩きたいコースがある。それは北アルプスの雲ノ平を囲む山並みをぐるりと巡る山旅。
本来なら去年のこの時期に行きたかったが、飛越新道の入口に至る林道が通行止めだったために諦めた。
今年は林道が開通したので、実現に至った。

初めて、ここから黒部五郎岳へ登ったのが、あの御岳噴火の前日だから、6年も前の事。そして次の年の夏にも登ったので、黒部五郎岳への山旅をはっきりと覚えている。


朝6時前、明らんできたのを待って登り始める。いきなりの急坂。
チラホラと紅葉が始まっている。



緩く坂を下ると、遠くの山並みが見える。薬師岳方面だろう。



急登が終わり、なだらかな道となる。刈払いがされていて歩きやすい。



薄曇りの空から朝日が射し込む。
自分自身も気持ちが高まっていく。



立山杉だろうか。あちこち風倒木が目立つ中、無事でいてくれた事が嬉しい。



少しずつ登りらしくなってきた。



このあたりで草原が見えると、飛越新道も終わりに差し掛かる。



この木をくぐると、神岡新道と合流する。神岡新道方面は通行止めとなっていた。



泥濘んだ道の両側は紅葉の赤が冴える。



平坦な道の周りはいろいろな植物がお出迎えしてくれているみたいで、賑やかに感じる。



木々を抜けると、草原が開ける。秋の色、黄色に染まっている。



また、森に入る。色とりどりの紅葉が目を引く。



疎らな針葉樹の森。光と風が通り抜け、気持ちの良い森歩きとなる。



再び草原へ出る。上空は段々と青空が広がる。



右手には笠ヶ岳が見える。ここのところ笠ヶ岳へ行っていないので恋しく感じる。


  
またも森歩きとなる。足元は泥濘んでいて滑りやすい。雪国の森なんだと感じる。



次の草原に出る。今は草紅葉だが、夏の花のある頃が思い出される。



また森に入る。次第に高くなる太陽が眩しくなってきた。



(続く)