木々の間からは朝日を浴びて眩いばかりの朝日岳が見える。
この先は崩れた沢沿いの道になる。道は細く崩れやすく、足元への注意を怠らないよう気を引き締める。
急斜面のトラバース道。草原が広がるとはいえ、油断は出来ない。
五輪ノ森に入る。今まで泥濘んだ道、脆いトラバース道だったので少しホッと出来る。
五輪ノ森を抜ければ、目の前に雪倉岳が構える。夏の午前中らしく霞んで見える。
眼下には湿原が豊かに広がる。
これぞ楽園の風景。
晴れ渡る夏の午前にここに来れて本当に良かった。
キンコウカが草原を染める。
緩やかに付けられた木道が何処までも続く様に延びる。
キンコウカと雪倉岳。楽園に相応しい光景。
湿原の先は森の中をひたすら下る。
樹間から雪倉岳が見える。
キンコウカが草原を染める。
緩やかに付けられた木道が何処までも続く様に延びる。
キンコウカと雪倉岳。楽園に相応しい光景。
湿原の先は森の中をひたすら下る。
樹間から雪倉岳が見える。
昨日のこの時間あの頂にいた事が信じられない。
下りに下り、ようやく白高地沢を渡る。
川を渡り、なおも下る。辺りはブナの森となる。
下った先、もう一度川を渡る。
ここからが今回一番の苦行。滑った岩の道をひたすら登り返す。
苦しかった登りを終えるといきなり兵馬ノ平が広がる。ギボウシの花が草原に色を添えている。
これで朝日岳の見納めとなる。山を見ながら、ここまで出会えた景色をもう一度思い返す。
蓮華温泉までまだ登りは続き、最後まで辛い山歩きだったが、終わってしまえば美しい光景の方が記憶の大半を占めている。だからまた山旅がしたくなるのだろう。
雪倉岳·朝日岳は遠い山だが、次はあまり間を空けずに再訪したい。
(2019年7月24〜26日)
(終わり)
(2019年7月24〜26日)
(終わり)