心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

八丁尾根からの両神山。(その2)

2021-10-20 20:00:00 | 登山

ここから一気に下る。安全な場所で見上げれば、この降りは、上部はすでに隠れてしまっているくらいの急峻さ。



そして下を見れば、まだ降りが森の中に吸い込まれるかのように続いている。



岩の縁を回り込む登山道。



右側は切り立った崖。気が抜けない。



まだ下りは続く。どこまで降りていくことやら。



登り返し付近から見上げる。標高は大した事ないが、累積の標高差はどれくらいになるのだろう。そんな気にさせるピークのトンガリ。



ここから、また鎖を頼りに登って行く。



一度鎖から開放されるも、まだ安心できない。



そしてまた鎖を使っての登り。



木々も岩にしがみついているかのように生えている。



この辺りで左側の眺望が得られる。連なる尾根の先はすっかり雲の中。



東岳のベンチにて一息つく。ここまで来ればもう大丈夫だろう。



今まで見られなかった苔の森。こんなところにも奥秩父らしさを感じる。



鬱蒼とした森の中は先程と違うしっとりとした空気を感じる。そういえば日差しが感じられない。



フワフワとした柔らかい歩き心地。

 

尾根を左側から回り込む。ガスのせいで景色が見えない。



そして、剣ヶ峰に到着。知らない間に前東岳を通り過ぎてしまったようだ。



稜線はすっかりガスの中。晴れならどんな景色なのだろうか。残念といえば残念。



この後、梵天尾根を目指したかったが、分岐にロープが張ってあったので見落し、富士見坂を下り両神神社に到着してしまった。
そこから引き返し、梵天尾根を下るも、ミヨシ岩付近でどうしても登山道が見つけられず、結局もとの八丁尾根に戻った。
悔しいと言えば悔しいが、遭難の可能性もあった訳で、無事に帰れた事が何よりの成果だったと振り返る。

       (2021年10月18日)

(終わり)

八丁尾根からの両神山。(その1)

2021-10-19 20:00:00 | 登山
いつの間にか秋もなかば。山の紅葉は見頃が短い。今の時期に行かないと見逃してしまいそう。
標高は低いがピリリと登り応えのある両神山へと向かう。


いくつかのコースの中で、特に両神山らしい、面白そうな八丁尾根を選ぶ。
林道歩きを経て上落合橋の登山口から沢沿いの道を行く。



沢沿いから離れて、薄暗い斜面をジグザグに登って行くと、朝日が入ってくる。



次第に傾斜が緩み、岩と広葉樹の明るい森に移る。自分の好きな奥秩父らしい森の景色。



フカフカの感触の道の先には八丁峠がもうすぐそこ。
峠に展望台があるが、木々の枝に囲まれて展望はきかない。



この先の尾根道は一変、疎林と岩の道となる。



張り出した木の根と岩を跨いで行く。



視界が開け、この先の尾根が見える。



最初の鎖場。ほんの小手調べといったところか。



今日目指す両神山の稜線に雲がかかっているのが気掛かり。すっきりと晴れ渡ればいいのだが。



右手側の景色。幾重にも山々が連なる。



ほんのりとした色づきに秋を感じる。



地図では分かりづらいが、小刻みにアップダウンが続く。次に目指すのはあの小さなトンガリ。



立ち塞がるかのような登り。



そして垂直に近い壁。鎖にしがみついて登る。



行蔵峠に到着。まだ先が遠いが、一度気を取り直す。



先程よりも山が迫ってくる。



また薄暗い森を登り返し、鎖の付いた岩を登って行く。



ひょっこりと西岳に着いた。予想よりも近く感じる。



(続く)