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2 コメント

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山茶花 (願船)
2017-12-05 16:33:03
山茶花

山茶花の根元の夕日掃きにけり  西山誠  山茶花は一枚ずつはらはらと落ちる。根本に溜まった花を箒で掃いているのであろう。折しも夕日が山茶花の根本に当っているのだ。 この句ではそれを「根元の夕日掃きにけり」と表現した。さっと転換するところが上手いと思った。

 山茶花や帰らぬ人を待つ門に           
「帰らぬ人を待つ門」をどう解するべきか。死者を送る門。そこはまた不帰の人を待つ門でもあろう。そんな門はどこにあるか。火葬場の入り口、死者を送りだす病院の裏門、或いは死者を送った自家の門であっても 帰らぬ人を待つ門となる。この句の場合では場所を特定せずに、それぞれの読者が心にうかべる門だと考えてもいいのではないか。その門に山茶花が咲いている。なんと淋しい山茶花の白であろうか。
                    



山茶花や帰らぬ人を待つ門 に   
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願船さんうれしいコメントを有難うございました。 (阿部)
2017-12-06 12:55:24
願船さん
うれしいコメントを有難うございました。  近所に子供たちに捨てられた
置き去りされたおばあさんがいましたが、すでに鬼籍にはいり、空き家の門のところに一歩の山茶花の木があります。この時期に花をさかせるとおばあさんのことを思い出します。
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