17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

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目借時

2017-03-29 12:06:50 | 日記
目借時
爪切って手足さみしき目借時   鷹羽狩行
無口なる床屋カエルの目借時      拙

春の暖かさは眠気を誘うが、わけてもカエルの声が聞こえるころになると、うつらうつらと眠くなる。俗に蛙に目を借りられるからといい、このころの時候を目借時といった。   歳時記

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2 コメント

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有難うございました。 (阿部)
2017-03-30 23:30:03
願船さん
うれしいコメントを有難うございました。
大家のくは鑑賞が難しいです。
日向ぼっこをしながら爪をきったらさっぱりとしたので、眠気を催した。ぐらいにしか僕は解釈できません。さみしきが曲者ですね。
節句は先日床屋にいった時のことでした。
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目借時 (願船)
2017-03-30 14:17:00
爪切って手足さみしき目借時  鷹羽狩行

大家の句。しかし『爪切って手足さみしき』の上五・中七のフレーズから眠気を誘う春の季節感につながるものが浮かんでこない。自分の鑑賞力に自信がなくなる気がするのだが。

  無口なる床屋カエルの目借時  阿部

 阿部句は『無口なる床屋』に季語を取り合わせたものと考えられる。床屋の椅子に座っている作者は、リズミカルな音をたてて鋏を操る無口な床屋さんに身をまかせているうちに心地よい眠りにおそわれるのであろう。無口なる床屋でぱっと切れて、後には面白い季語が来るだけである。その急激な転換の力が働くのか静かで眠たそうな床屋の雰囲気が現れてくる。
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