そしてもう一つついでに原子力等という胡乱なものも、放擲してしまえば良いのである。原子力も核兵器同様超高度なAIを備えるに到ったロボットのように、一歩間違えば吾人の制御の埒外に出てしまいかねない。普段は普通に走っていても何かあると暴走してしまうような自動車に安心して乗ることなどできる訳は無い。平時にコントロールできても有事の際にコントロールできなくなってしまうようなものが制御の下にあるといえようか。大陸で原発事故があって放射能が海を渡って来ようというときに事故を起こしたその国は、有効な手を打ってくれようか?原潜が深海に沈んでしまったら如何なる措置が取れるというのであろうか?-似たような事故がロシアであったはずだがーーーー-。原発の廃棄物についてはガラスやセメントで固めてかなり深い地中に埋めても物に因っては何万年も安心できないという話である。それなのに海底で潰れたり錆びたりした鉄の塊の隙間から漏れてくる放射能に就いては何も心配は要らないというのであろうか?青空や日光を好ましく思わない人間はまず居まいが、核や原子力にはどこかに人を拒む翳りがある。太陽は誰の目にも見えるが核や原子や放射能は専門家が専門的な道具を使ってしか見ることができない。如何にも不自然である。その専門家ですら、何らかの不安や不穏な事物と全く無関係にそれらに就いて語ることは無い得体の知れぬものである。如何にも不健全である。如何に電力や動力が欲しくてもこんなものに頼っていては碌な事になるまい、という気がする。に対して自然な事物つまり健全な事物やそれに対する吾人の心情には日光を浴びたような明るさがある。「宇宙に巨大な太陽光パネルを組み立てる」という計画があったのだがどうなったろう。人が生きてゆく為に太陽は必要であり明るい夢も有った方がかなり生き易い。