鎮魂の日

「もう」なのか。
「まだ」なのか。
　とか書きながらも心情的には「もう1年かぁ」という方に傾いているのは、取りも直さず私が昨年の震災によって何一つ失うものの無かった、極めて恵まれた境遇の人間だからに相違ありません。
　散乱した部屋もすっかり元通りになったし、周囲を見渡しても倒壊した建物など見当たらないし、近しい人達の中で亡くなった人も、避難を余儀なくされた人も一人もおりません。
　あんなに手に入らなかった水も米も乾電池も、トイレットペーパーだってヨーグルトだって納豆だって、今や買おうと思えばいくらでも手に入る。
　電気が点いてガスが使えて水も出て、お風呂にも毎日入れるし煮炊きに窮することも無いしペットボトルに水を組み置く必要も無い。あったかい部屋であったかい布団に入って休む毎日。
　電車の本数も元に戻り、駅のエスカレーターは動いているし、1本おきだった街灯も今は全部灯ってる。計画停電の情報を毎晩チェックすることも無くなった。
　一年と一日前と寸分違わぬ生活が送れている我々にとって、地震も津波も原発も、TV画面の中だけの出来事になりつつあるのは、とても怖い事に思えます。
　もちろんあの日のままではいられないし、いてもいけないと思うし、何があっても前へ進むべきだけれど、忘れることもまた許されないと改めて思います。
「今日の番組どこの局も全部これかよ」
　と新聞見ながら思ったりもするけど、でも一年のうちで一日くらいこんな日があってもいいのかもしれない。あるべきなんだ。
　人間、体験しなかった事象についての記憶は薄れていくもの。
　日々の暮らしに忙殺されながらも、同じ日本人としてあの日の恐怖や哀しみを、今日くらいは反芻してみようと思います。

　3.11　14：46　黙祷


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　＞ハゲ仲間様
　　タイバニは25話で終わるには風呂敷広げ過ぎちゃったと思うんだ。だからバニーがあっちこっちになっちゃったんだ。（主にメンタル面）　それにしたってあれはないよね！　バニーが黒兎になってからおじさんが唐突にバーナビー呼びを推すようになったよな、まさか「バニーちゃん」呼びで記憶が戻ったりしてね、なんて笑っていたらその通りになるとは（笑）。楓ちゃんの記憶玉もバニー呼びもチャーハンも睫毛も全部タイバニクオリティ。この強引さがなかったらタイバニじゃない（笑）。あと2話で最終回ですね。寂しい。そして感慨深い。そして感想が無くなったらこのブログはどうなるのか。


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