さらい屋五葉第10話。箇条書きde感想参ります。
嫌がらせのように長いです。というか殆ど嫌がらせです。読めるもんなら読んでみな的な。
・ 使用人の弥一の消息を探している人物
・ これは昔のイチさんだということでOK?
・ そして自分を拐かした一味に加わったということでOK?
・ 死んだと聞かされ大ショック
・ 時折画面が揺れたり歪んだり滲んだりするのは、多分泣いているからだね
・ でも自分を売った裏切り者のためにどうして涙を流してやるのかが解らないでござる
・ 品川の岡場所でおたけさんとのファーストコンタクト
・ おたけさんは遊女上がりだったのか何となくそんな匂いはしてたけど
・ もしや「弥一」と名乗ったのはこの時が最初だったのか
・ 野良猫とはイチさんのことでござったか
・ あたしゃてっきりおたけさんのことだとばかり
・ だから今回はおたけさんのターンだと思っていたでござる
・ 姐さんはいい女だ。そして男前だ
・ おたけさんを身請けしてくれたのはイチさん
・ 「イチさんと長く付き合いたいなら、関心を持たないこと。そうして欲しいって思ってるのが、素振りで解るじゃない」
・ これイチさんに限らず五葉の大原則ですよね
・ 見ざる言わざる聞かざるが基本。それを破るのは野暮
・ それが解らないから政は鬱陶しいって言われるんだと思う
・ 妹とデートとか
・ 一体どこのエロゲですか(笑)
・ 団子の食べ方のシンクロ率が400%超えてます
・ イチさんの言いつけを守って八木殿を避けている政
・ でも八木殿にはバレバレです
・ 更にイチさんの言いつけを守って剣の腕も落として見せる政
・ これも八木殿に見透かされているような気がしてならない
・ 「兄上、剣の腕だけは優れていたはず」
・ それは褒めているのか幸ちゃんよ
・ 深夜の腹減りアイテム、今週は最中
・ これで誠之進=イチさんということがはっきりしました
・ イチさんと八木殿が既知だということも
・ あと、八木殿が「イチさん=誠之進」じゃないかと勘繰り始めていることも
・ イチさんとおたけさんが暗がりで何やらひそひそ話
・ 美男美女は絵になりますなぁ
・ 見合い反故命令書を要求する幸ちゃん
・ 「某の言葉でどうこうなるとは思えん」
・ しっかりしろ長男
・ 「私、罪深い女ですわ」
・ 今世紀最大級の超絶でっかい勘違い
・ 政の妹にしては芯の強いしっかり者だと思っていたがどうしてどうしてとんだ天然ちゃんだ
・ やはりこの兄にしてこの妹ありでござった
・ 血は水よりも濃しと申しまして(笑)
・ 誤解でふられる松
・ 重苦しい展開で唯一和むシーンでござる
・ それにしてもまさか松が和み要員となるとは
・ 随分柔らかい表情もできるようになった
・ 浸りきって罪深きヒロインを演じている幸ちゃんをぽかーーんと見詰める松と政が大変Goodでした
・ ちょっと見ない間に良いコンビになったなおまいら
・ どうでもいいが魚焦げるよ
・ ご隠居もイチさん=誠之進という事実を確信したようです
・ 誠之進=一味が探している裏切り者という情報も持っているから、八木殿よりは一歩リードというところか
・ でもそれを内密にしておこうとするのは、イチさんを心配してというよりは多分梅を守りたいんだろう
・ 恋ばなの餌食にされる政
・ 前向きな考え方も出来るようになった政
・ でもそれを教えた先生が、一番そうなりたいと願っていてでも出来ないというのは何とも切ない
・ 邪魔になりうる奴は全て消せ
・ イチさんが昏い眸で匕首抜いてたもんだから、一瞬「政逃げてー!」とか思ってすいません
・ 「弥一殿の肩に火傷の痕はござらん」
・ あああ、余計な気を回すから藪を突付いて蛇を出すことに…
・ 先週イチさんはこれを懸念して忠告していたというのに
・ 嘘のせいで疑惑が確信へと至る皮肉
・ 毎週毎週次回予告担当者は次回を予告する気が全く見受けられない件
見始めた当初は、序盤の2回くらいを使って政を正式に仲間入りさせ、その後は5人でちゃっちゃとおつとめを果たしていく「拐かしメイン」の話なのかと思っていたのですが、残り話数2話となってもどうも横道に逸れてばっかで殆ど仕事をしていない(笑)。
そこではたと気がついた。この横道こそがメインストリートなのではないかと。
悪事なんぞ何も知らない政という異分子(世間一般的には五葉の方が異分子だけど)が如何にして仲間として受け入れられるか。同時に政も戸惑いと嫌悪感が先立っていた五葉にどう自分の居場所を見出していくか。延いては政が加わったことにより五葉がどう変わっていくか。
所謂「変化の過程」がメインである話だったりするのかも。
実際梅は強請り男の一件以来政のことが可愛くて仕方ないみたいだし、松も「うざい浪人」から「恩人三号」を経て「政」へと昇格しているし、おたけさん…はまぁ最初から政のことを気に入っていたようだけど。で、政も政で「大切な五葉の仲間」とか思い始めているみたいだし。
でも難物二人が政を受け入れるのと逆行するように、今度は一番政に好意的だったイチさんが掌を返したみたいに距離を取ろうとしているのがすごく気になる。
もちろん(知らなかったとはいえ)政が町方を引き入れてしまったからというのもあるんでしょう。松を助ける為に八木殿の手を借りたり、イチさんを八木殿に紹介するなんていう呑気なこともやらかしたりと、「自分達は犯罪者集団なんだよ」という意識がとても薄い。良く言えば純粋。悪く言えば浅慮。そりゃ鬱陶しくも感じるだろう。
けど、五葉の存在を嗅ぎ付けられるのを懸念してという理由だったら、頭目として他のメンバーにも政との接触を絶つよう命令しなけりゃ嘘だし、でもそんな気は更々ないようだし、そもそもそれだったら政を破門するのが先だろうし、それもする気はないようだし、だとしたら個人的な理由なのか。
強面の巨漢が政にあれこれと世話を焼くようになり、イチさんにしか懐かなかった犬が政にも心を開くようになった。
梅が変わって、松が変わって、単なる「事情持ち」の寄せ集めだった五葉がそれなりに仲間らしくなってきた。
イチさんはそれが気に入らないのかな。
仲間なんて何を甘っちょろいことをと思っているのか、そもそも変化を望んでねかったのか。
でも「イチさんらしくねぇ」と松が再三口にしていた事から推測するに、五葉を始めた当初のイチさんと政に出会ってからの(=物語が始まってからの)イチさんってのは、多分どこかが違うんだろう。あの無口な男がわざわざ言葉に出して言わずにはいられないくらい顕著に。
だとすると、変わったのは梅よりも松よりも自分が先だろうに。
「過去はどうでもいい」というスタンスみたいだから、変化を望んだのはイチさん自身じゃないのか。
その変化ってのが曲者なんじゃないかと思うわけです。
今のイチさんと子供の頃の誠之進は、面差しは似ていても性格は全く似ていない。寧ろ正反対。
生真面目で内気な少年が、飄々と生きる掴み所のない太平楽になっているのは、つまり本人が意図的にそう変えたんじゃないのかな。
変えるだけの過去があったのか、変わらなければ生きていけなかったのか。
「笑おうとすりゃ、いくらでも笑えるもんだぜ」
一話で言っていたこの台詞は、文字通りそのまんまの意味だったと。
言うなれば今のイチさんというのは、自分自身を守るためにありったけの仮面を集めて重ねて塗り固めて作り上げた、虚構の人格。
誰よりも強力なATフィールドを持っていたのは、実はイチさんなんじゃないか。壁を作って守らなければ砕けてしまうような心の脆さを、イチさんは持っているんじゃないか。
幸運なことにイチさんに関わる人間は皆そこに触れては来なかった。多分解っていて触れなかったんだろう。自分達も多かれ少なかれ触れられたくないものを抱えている人達だから。
そこに政が現れた。
イチさんがおかしくなったのは政が来てから、と姐さんが言っているように、自分を守るための壁を政は無意識に壊す人間なんだろう。
五葉の面子だったら聞かず触らず詮索せずでいてくれた事でも、野暮天である政にはそれが出来ない。思ったことはすぐに口に出し、本人が触らないでいてくれと思っている部分にまで無遠慮に首を突っ込む。
実際梅の時も松の時も、政は野暮天という名のプログレッシブナイフでATフィールドを切り裂いて、今まで誰の眼にも触れさせなかった内側を暴いて見せた。
イチさんはそれを恐れているのかな。だから政を遠ざけようとしているんじゃないかな。
忌まわしい過去から自分を守ってきた壁を、壊されてしまうのが怖いから。
解りやすく言ってしまえば、政の野暮天ビームに当てられて素っ裸にされるのは御免だと(笑)。
イチさんは変化を望んでないんじゃなく、昔の自分に戻るのが嫌だったんじゃないか。松が口にしていた「イチさんらしくねぇ」というのは、言い換えれば「昔のイチさんの片鱗が出てきている」って事になるんじゃないのかな。五葉のメンバーは仮面を被る前のイチさんを知らないわけだから「変わった」と見えるだけで。
っていう予想をしても多分的外れなんだけどね!
八木殿に自分が誠之進だということをひた隠しにする理由はよく解らない。
ファーストコンタクトで自分の身を挺してまで松を助けた理由も実はイマイチよく解らない。(どういう人間なんだかも知らないのに)
そして極め付きが、自分を売った仇である人間の名を名乗っている理由。これが一番よく解らない。
でもこの人どう見ても善人っぽいんだよなぁ。とてもじゃないけど誠之進を裏切るようには思えない。寧ろ誠之進を庇って死にそうなくらいの忠誠っぷりに見える。
もしかして誠之進誘拐&殺害の首謀者に名前を騙られたのか。
それで口封じの為に殺されたのか。
最終回までにこの辺のヴェールも剥がされていくのかな。
素っ裸にされるイチさんを楽しみに。あと2回!
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>S次様
このような頭上がクソ重たいところの下で失礼!(汗) 擬人化世界は奥が深いです。聞くところによるとコンビニ擬人化なんてのもあるそうで。そう考えると刀擬人化なんて初級中の初級なのかも。それにしても『はやぶさ=ヒョゴ』説には笑いました。キュウカプセルを放出して己は燃え尽きるのですね。なんという自己犠牲。カプセルを回収した島田は中を覗くわけですね。しげしげと。そして分析するんですね。色々と。たまにはこねくり回したりもするのですね。ネチネチと。いやらしい意味じゃないよ! 科学だよ!
拍手のお侍様有難うございました。おサムライ界の勘違い大王といえばやっぱりカツ。でも彼奴は勘違いしたままの方が幸せだったかもしれません。罪な女というのはね、水分り様のような人をいうのだよ。
愛のツッコミございましたら→