文革と自民圧勝

私がよく行く、というか常駐気味のブログの1つに【日々是チナヲチ】があります。ここのコメント欄でなぜか軽い対立になってしまいました。他所様のブログでエントリーと関係ない話題で盛り上がるのもアレなので、ここで続きをやってしまいたいと思います。

(読みやすいように一部改行しています)

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1:"転載さん"のコメント

小泉をヒトラー、今回の選挙を文革、を同一視するのは、乱暴です。(ついでにいえば南京大虐殺?とホロコースト)しかし、今回の選挙と、文革との共通点を考察して見るのが的外れとは思えません。

勝谷誠彦氏BLOG9月12日記事
(さるさる日記により削除済み)

>総選挙はご存じの結果となった。スタジオにはTBSの政治記者の方が来てくれたが記者クラブの中にいる彼をして「これは文化大革命ですね」と言わしめた結果である
>投票行動を分析してみると正に私が指摘したように20代30代の低所得者層が「小泉いこーぜ」とお出かけになったようだ。

以上引用終わり。勝谷氏の偉そうなモノの言い方、下品な表現には反発を覚えるけど。

小泉→毛沢東
竹中氏等小泉側近→四人組
ホリエモン→張鉄生的な革命アイドル
今回急に投票に行った若者層→紅衛兵

抵抗勢力→いわゆる走資派
郵便局員→いわゆる資本主義の尻尾

2:それに対する私のコメント

その比較は、「今回急に投票に行った若者層」が、「抵抗勢力」を殺すか、投票率が90%を超えてからにしてください。

3:"転載さん"の再反論

だから文革と同一とはいっておりません。
そうじゃなくて、物事の背景にある法則、過去の歴史との比較検討をしているに過ぎません。これが私の物事を考えるスタイルですから。これまで文革をヨソの国の歴史的大愚考と面白がっていたのが、ちょっとブルーになっているのも事実です。もちろん、日本人があそこまで残虐になることはありませんが。


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御家人さんのコメントまで引用すると、誰も読まなくなるほど長くなるのでブログで見ていただくとして、"転載さん"は文革と同一視はしないとしつつも、文革と自民圧勝の共通点を考察することは的外れではないとされています。私のコメントは性急過ぎました。"選挙に行った若者"が"紅衛兵"ではないように、表層的な部分で類似点を見出して比較する危うさを指摘したつもりだったのですが、これではただのイヤな奴ですね。

小選挙区制度が導入されてまだ10年も経っていませんが、これはちょっとしたきっかけがあればいつでも雪崩が起きるしくみになっています。その事を理解していないのか、TBSに限らず多くのTV御用解説者が「勝ちすぎて怖い」「独裁が始まる」と寝言を言っていますが、マスコミ自身が調査している票差に従えば、自民と民主は3割程度の開きしかありません。

若者など有権者が洗脳されて(by人民日報)選挙に出かけたのなら、投票率はもっと高くなっていたでしょうし、民主党などは菅や仙石といった執行部の当選すら適わなかったでしょう。この時点で文革と比較すること自体がおかしいことが分かると思います。

前出の解説者は小選挙区制度を理解していません。理解していないし出来ていないから、自分の知っている、あるいは分かっている現象に置き換えることで分かったつもりになっていますが、先に述べたように比較やダブらせて見ること自体がおかしいのです。"専門家"なら小選挙区でこういった偏った結果が出る可能性があることくらいは分かっているはずですから。もちろんこの解説者がある種の意図を以ってこの発言をしたという可能性も否定できません。選挙当日、TBSの特番はそれはもう酷いものでしたから。

小泉人気や雰囲気に呑まれた浮動票が自民党に流れたことは否定できません。しかしそれが全てであるかのような物言いは明らかに間違っていますし、それでは評論家や「洗脳」という言葉を使った人民日報と大差ありません。"民意"を全く無視しています。

マスコミはあれだけ文化大革命を礼賛していたのですから、文革になぞらえた手前、小泉独裁も大絶賛してくれることでしょう。そうでないとおかしい。すでに文革は悪しき出来事として共通の認識が構築されているかの口ぶりですが、どこの新聞が誤りを認めたんでしょうか。その点では中共より酷い。

という訳で、自分のホームタウンで自説を垂れ流してしまいましたが、もちろん反論も歓迎です。これだとただの欠席裁判になりますので。ただ、御家人さんのトコに虎を送ると向こうもここも荒れそうなので止めときます。へタレ。
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