兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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フリースタイルリブレがもっと使いやすく!

2022年03月24日 | 病気

インスリン治療を行っていたり、GLP1の自己注射を行っている方は少なからず低血糖のリスクがあり、自己血糖測定で血糖管理をすることが必要です。

高齢であったり、自身の強い意志などで血糖測定をされていない人もいますが、指先をぱちんと穿刺して、器械に少量の血液を吸わせて、血糖値を測定する そんな手技を日常的に行っている方も多いと思います。

 

「FreeStyleリブレ」は、皮下に入れたセンサーで間質液中のグルコース濃度を連続的に測定し、リーダーでスキャンすることで、連続測定したグルコース濃度の変動パターンを表示するグルコースモニタリングシステムです。

2週間に1度の交換で持続的に測定することが可能で、毎回指先の穿刺を行う必要はありません。読み取りリーダーの機械で血糖トレンドを知ることもできますが、「FreeStyleリブレLink」アプリを使用することで、ご自身のスマートフォンを使って迅速かつさりげなく(ここ大事!)センサーをスキャンすることが可能です。

腕にスマートフォンを当てるだけで(服の上からOK)血糖が測れるのです。

 

 

当院では発売当初から導入しており、1型糖尿病の方や血糖変動が大きい2型糖尿病の患者さんなどで使用していましたが、一度この便利さを味わうと 頻回の指先穿刺にはなかなか戻れません。

 

 

OGPイメージ

インスリン療法を行っているすべての糖尿病患者さんにFreeStyleリブレの保険適用が拡大:時事ドットコム

[アボットジャパン合同会社]- FreeStyleリブレは、インスリン療法を行っているすべての糖尿病患者さんが保険適用の範囲で使用可能な、日...

時事ドットコム

 

この、FreeStyleリブレが2022年度の診療報酬改定(2022年4月1日から適応です)からすべてのインスリン治療を行っている患者さんで使用が可能となります。血糖が大きく変動する場合や低血糖自覚する際には指先穿刺が必要となると思いますが(間質液の血糖値は血液中の血糖と若干時間的なずれが生じるため)、簡易的に血糖値が測定できることでより血糖管理をご自身で把握しやすくなると思います。

 

私自身も導入当初にお試しで装着してみましたが、開始時の痛みはなく、血糖値の変動に関しては空腹時の糖質がいかに急激に血糖上昇をきたすか 食べ方での血糖変動の違いを体感してとても興味深く(本で読んで知っている知識の再確認のような感じではありましたが)、日常的な生活での血糖変動を体験しました。

空腹時のジュースなどは血糖上昇すごいですよ!

 

そういった気づきも血糖改善に役立つのだろうと思います。

 

新しいツールがどんどん導入される中、糖尿病の患者さんの血糖コントロールの安定と合併症予防がしっかりできることを期待しています。





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