兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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腫瘍マーカーとは

2022年03月12日 | Weblog

ここ2日ほど、一気に気温が上がり、花粉がたくさん飛散しました。

黄砂の影響もあるのでしょう。車の窓ガラスが黄色くなっていました。

外出時のマスクは今や必需品ではありますが、花粉対策もしっかりした方がよい季節になってきました。

 

 

さて、加東市の町ぐるみ健診ですが、令和3年度は9月頃から分散して行われました。

令和4年は5月-6月に行われる予定になっているようで、申し込みしたよ という患者さんも複数名いらっしゃいました。人間ドックを受ける方もいますね。

そんな中で時々、採血検査でがんもわかるの?という質問をいただきます。

 

今、腫瘍マーカーを健診項目として取り入れているところもあって、癌が採血でわかるというイメージなのかもしれません。

 

腫瘍マーカーとは:

身体の中に腫瘍ができると酵素やたんぱく質など特有の物質が血液中に増加します。この、特有の物質は臓器によって異なります。このため、物質の種類や増加量によってある程度、「この器官に腫瘍が存在する疑いがある」と目星をつけることができます。

 

本来、腫瘍マーカーは癌患者さんの治療経過を確認するための検査でした。

腫瘍の再発がないかどうか、きちんと腫瘍の活動性が抑えられているか 数値の変化でそれを確認する目的で採血されていました。最近は先に述べたように がん検診やがんが疑われる際に腫瘍の兆候を調べるスクリーニング(ふるいわけ)検査としても普及しています。

【各種腫瘍マーカー検査で予想される癌】

消化器系のがん・肝臓がん・肺がん・子宮がん・卵巣がん・前立腺がん など

 

 

この検査だけでは腫瘍が良性か悪性か、どこにあるのか、本当に腫瘍があるのかどうか 詳しいことは確定できません。その他の病気で上昇することもありますし、また、数値が高くても身体に異常がないこともあります。

 

健康診断ではその腫瘍マーカーの数値とともに、その他の検査を合わせて複合的に調べていく必要があります。腫瘍マーカーの数値が高い場合はそれだけで、癌だ~ となるわけではなく、かかりつけの医師と相談しながら追加で検査を検討していってください。

 

【癌以外でも腫瘍マーカーが上がる場合】癌ではない他の病気・月経中・妊娠中・高齢・喫煙者など

 

 

また、腫瘍マーカーが低いからと言って、癌が全くないとも言い切れないのが難しいところです。

ある程度腫瘍が大きくならないと腫瘍マーカーの数値が上がらない場合も多いからです。

 

腫瘍マーカーをがん検診で採血する場合、参考値としてとらえるのが良いと思います。

 


 


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