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アナフィラキシーってなあに❓

2021年05月01日 | Weblog

新型コロナウイルスワクチンの接種が徐々に始まり、「アナフィラキシー」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。

 

アナフィラキシーってなんでしょう。

言葉は聞きますが、問診票などを書くときにも言葉の意味がよくわからないという方も実はいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

アナフィラキシーのフィラキシーは「防御反応」を意味する言葉です。これに否定を意味する「アナana」が加わって、有害な防御反応を意味する言葉になりました。

 

この有害な防御反応というのがアレルギー反応のことです。

特に発症後かなり短時間に複数の臓器にアレルギー反応が起こることがアナフィラキシーと定義されています。

アナフィラキシーの症状はじんましんや紅斑(赤くなること)などの皮膚症状

呼吸困難や腹痛、下痢。めまいや血圧低下、意識障害などといったものが挙げられます。

 

また、症状が重症化してショック状態に陥っている場合はアナフィラキシーショックと呼ばれ、命の危険を伴います。

 

 

 

アナフィラキシーの大きな特徴はアレルゲンに暴露後、5分から30分以内(食物アレルギーの場合は2時間以内)といった短時間で症状が出るケースが多いことです。

同時に急激に症状が悪化するケースがあります。

代表的なアナフィラキシーの原因として代表的なものが食品です。

卵、牛乳、小麦、そば、エビカニといったものが有名です。そのほかに蜂やムカデによる虫刺されや薬で反応する人もいます。

 

 

 

新型コロナウイルスワクチン接種後にアナフィラキシーが疑われる副反応が見られました。しかし、その全ての症例で症状は軽快、回復していることが報告されています。新型コロナウイルスワクチンのアナフィラキシーでのアレルゲンはいくつか候補があり、原因物質の究明が行われています。

 

 

過去にアレルギー、アナフィラキシーを起こしたことがある人は不安かもしれませんが、注射後30分の待機で経過を見てもらうようにしてください。

アナフィラキシーのリスクと新型コロナウイルスに感染したり死亡するリスクを天秤にかけると、可能な範囲でワクチン接種を受けるのが現時点では良いのではないかと思います。最終的には個人の判断に委ねられます。

正しい情報収集で、自分の判断を自らでしていくことが大切だと思います。

 

参考になれば嬉しいです。

 

今日は連休前の最後の診察です。心配事があれば、ぜひ相談に来てください。

本日も半日ですがよろしくお願いします。

 


 

 

 


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