台風の進行がかなりゆっくりなようで、今後の見通しがはっきりせず 金曜土曜日の診療が大丈夫かな と今から心配です。
昨日、ハチのお話を書いたばかりですが・・
今日はムカデに咬まれた方が来院されました。
ムカデ というと 梅雨時期に家の中に入ってきやすい イメージですが・・・調べてみると 暖かい季節を好み、寒い時期は活動が鈍化するようです。
3~12月にかけて発生し、6-8月は特に被害が増える時期だそうです。
暖かさと湿気が大好き ということなので、最近の暑さ そして雨上がりのムっとするような湿気に誘うわれ、活発に活動していたのかもしれません。
基本的にはムカデは夜行性の生き物です。
日中は草むらや落ち葉の下などに潜んでいます。えさを求めて活動をするのは主に夜間で、布団の中に入ってきて夜に咬まれた という方が多いのもそのためです。
暗い場所が好きなので、落ち葉が多い場所は掃除をし、石の下や外に置いておいた履物の中に潜んでいることもあります。
ムカデに咬まれると 激しい痛みが出現します。
局所の発赤や腫れ、咬まれた部位に2か所の出血斑が見られることもあります。
万が一咬まれた場合には 傷口を流水で洗い流します。局所を冷やすことで、疼痛を緩和する方法も一般的です。
ムカデ毒に関しては43度の温水に浸す温熱療法が効果があったとする報告もあるようです。しかし、科学的な根拠にとぼしいことや ムカデ毒が拡散してしまうことも危惧されますので、冷やす方が無難で安全です。
ハチ同様にアナフィラキシー症状(気分不快・呼吸困難・頻脈・腹痛など)が生じた場合はすぐに病院受診をしてください。
なお、ムカデ毒とハチ毒の間には免疫学的な交差反応性がある可能性が示唆されています。
ハチに刺されてアナフィラキシーを生じる人はムカデにも注意が必要です。反対にムカデに咬まれたことがある人はハチに刺されたことがなくとも、ハチ刺症でアナフィラキシーを生じる可能性があります。
また、大変に生命力が強い生き物なので、ムカデは頭部がない状態で死んでいると思ってもしばらくは咬まれることがあります。油断は禁物。
いずれにせよ、腫れがひどい場合、痛みがひどい場合などは無理せず受診をしてください。
台風、大きな被害がありませんように。
明日は休診です。よろしくお願いいたします。