アメリカ・トランプ大統領の当選にはロシアのSNSを使った介入作戦が寄与したと考えられている.日本の総選挙でも安倍政権支持の内容がボットにより自動拡散されていたことが確認されている(過去ブログ).2月の名護市長選では,米軍の普天間飛行場の同市辺野古への移設を容認する新顔が勝ったが,選挙期間中,移設反対派の現職のせいで「日ハムキャンプも逃げた」とする誤った情報が拡散された(朝日新聞2018-9-16).
怪文書というのは昔からあったが,ソーシャルメディア全盛の今では選挙結果を左右しかねないので,各陣営とも神経をとがらせている.
今月30日に投開票の沖縄知事選でも,急逝した移設反対派の翁長知事の路線を継承する候補者・玉城デニー氏を中傷するサイトが現われたという.「沖縄県知事ログイン前の続き選挙2018」「沖縄基地問題.com」と名乗っており,一見中立的な情報サイトのようなのがたちがわるい.しかも,両サイトの管理者が実は同一人物らしいことを突き止めたBuzzFeedの記事が出てまもなく,両サイトは閉鎖された.BuzzFeedで引用されている画面例を見る限り,明らかに中傷サイトという気がする.もちろん内容が事実であれば,一方の候補者を批判したからといって特に問題はないのだろうが,サイトが閉鎖されたことからすると,やはりフェイクニュースサイトだったのだろう.
おそらく安倍首相が指示してこれらの中傷サイトを作らせた,というわけではないだろう.だが,安倍首相はSNSの世界での応援団を獲得することに成功しているという.そうした勝手連がやるなら何でもおとがめなしというのもどうも釈然としない.
怪文書というのは昔からあったが,ソーシャルメディア全盛の今では選挙結果を左右しかねないので,各陣営とも神経をとがらせている.
今月30日に投開票の沖縄知事選でも,急逝した移設反対派の翁長知事の路線を継承する候補者・玉城デニー氏を中傷するサイトが現われたという.「沖縄県知事ログイン前の続き選挙2018」「沖縄基地問題.com」と名乗っており,一見中立的な情報サイトのようなのがたちがわるい.しかも,両サイトの管理者が実は同一人物らしいことを突き止めたBuzzFeedの記事が出てまもなく,両サイトは閉鎖された.BuzzFeedで引用されている画面例を見る限り,明らかに中傷サイトという気がする.もちろん内容が事実であれば,一方の候補者を批判したからといって特に問題はないのだろうが,サイトが閉鎖されたことからすると,やはりフェイクニュースサイトだったのだろう.
おそらく安倍首相が指示してこれらの中傷サイトを作らせた,というわけではないだろう.だが,安倍首相はSNSの世界での応援団を獲得することに成功しているという.そうした勝手連がやるなら何でもおとがめなしというのもどうも釈然としない.