リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

友達の個人情報まで抜き取るフェイスブック・アプリ

2018-04-11 | 一般
ソーシャルメディアを代表するフェイスブック(FB)から流出した最大8700万人分の個人情報がアメリカ大統領選挙(2016)でトランプ陣営のための利用されたことが問題になっている(朝日新聞2018-4-10).
驚いたのは,問題となったアプリを導入してアプリがFBアカウントにアクセスすることを了承した人は27万人なのに,漏洩した個人情報はその友人を含めて最大8700万人分にも上るという.これではいくら怪しげなアプリをインストールしないよう気をつけていても,友達経由で何もかも洩れてしまうではないか.

検索してみたら,株式会社はちえん。のサイトで解説があった(2012年の記事なので,そのつもりで読んでください).

アプリを導入するときにこれこれの個人情報にアクセスします,というような説明が表示されてOKさせられるようになっていることが多いが,その中に「友達の説明」「友達の好きなもの」などもある.つまり,私の友達がアプリを導入するときに「友達の好きなもの」を利用することをOKしたら,アプリは私のFBから「私の好きなもの」の情報を取り出すことができるということだ.
だが,それについても対策はできるらしい.「他のユーザーが使用しているアプリ」という項目で,友達が使っているアプリに対してアクセスできる情報を選択できる.
具体的には,「他のユーザーが使用しているアプリ」の設定項目を開くと

「Facebookであなたの情報を見ることができる人は,アプリを利用する際にもその情報にアクセスできます.これにより,インターネットをさらにソーシャルな環境で利用できるようになります.下の設定を使って,アプリやゲーム,外部サイトで友達に公開する情報の種類を選択できます.」

という説明が出てきて,「経歴」「生年月日」「家族と交際ステータス」「恋愛対象」などなどについてチェックボックスで公開を選択できるようになっている.友達が導入したアプリに個人情報にアクセスされることを「インターネットをさらにソーシャルな環境で利用できるようになります」というのは???と思ったが,それはさておき,私の感覚では,これらはすべてチェックを外すべきだと思う.「友達に教えていい」ことであっても,「友達のアプリがアクセスしていい」とは思えない.

最初に述べたように,上記はかなり古い記事をベースに書いている.最新の情報はオフィシャルページのヘルプの「友達がアプリで見ることができる、自分に関する情報を管理するにはどうすればよいですか。」という項目にあるらしい.

関連リンク:
「Facebookから個人情報が漏れた?」(個人ブログ,2015-4-7)

追記:フェイスブックというのはもともと,利用者の好みや属性を収集し,それをもとに細分化した広告を出せることを売りにして広告収入を伸ばしてきたという(朝日新聞2018-5-3).このたび情報漏洩の批判を受けたフェイスブック社は個人情報収集をちょっと後退させて,利用者がフェイスブックに送られている情報を一覧して閲覧履歴などを削除できるようにするという.




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