司法書士の派遣労働容認の方向

2006年08月14日 12時44分56秒 | memo
ボツネタ経由で知った新聞記事。登記・供託業務に関し司法書士の派遣を容認する方向だという。

すでに法人化が認められており、流れとしてというか制度としては系列化・寡占化への流れができつつあると思われるが、問題は「月末」「半期末」「年末」「年度末」が忙しいだけなのに、常時司法書士を抱え込む経営リスクを何とかしなければならないということだ。派遣の容認によりそれが可能になる。忙しいときだけクイツメ者の本職を雇い入れればそれでことが足りるというわけだ。

弁護士が大増員により深刻な影響を受けようとしている(「2007年問題」)が、司法書士もまた、ということになる。これは法務省が抵抗をしているようだが、商業登記・不動産登記業務の一部を行政書士に開放するという動きもある。

すでにアメリカでは少なからぬ弁護士が缶詰工場などでアルバイトしなければいけなくなっているなんていう記事を週刊金曜日で読んだが、たしかにみんなが厳しい時代に司法書士だけ安閑としていられるということはなかろう。

法律専門職能を経済的に締め上げるというのはニッポンのこれからにとってぜひとも必要なことだろうから、この流れはとめられない。
「プレカリアート」の仲間入りである(いや、すでにそうだったんだけど)。


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