宇宙へのツイッター

踏まれた足を退けることが出来るまで
.
.
.
URLを残されたコメントは非表示となっております

花の細工師

2014-05-04 10:32:04 | 日記


セントポーリアの花を   『 砂糖菓子のよう 』   と言った 若いお母さんがいました




もはや我が家には遠のいた習慣ですが そのころ お仲人さんや上司へ ご挨拶の品を送るために出向いたデパートのテナントで たまたま会員さんに向けて催されていたセントポーリアの育て方なる講習会に出くわしたのが 私とセントポーリアとの初めての出会いでした

まだ昭和の色濃いころ 私より少し年長の 子育てを終えた世代の間で 見て楽しむよりも育てながらの収集が流行していたセントポーリアは 名前の先にあるセントが聖をイメージすることからも 気をそそられる花のように思います

まだ幼い子供がいた私には高嶺の同好会に入会できるはずもなく その場で気に入った一鉢だか二鉢だったかを 取りあえずは持ち帰ったのでした


あとで知るには そのセントポーリアの専門店に10名前後で組まれた いくつかのグループがあり 曜日ごとに専門家を招いて定期的な講習会が開催され その延長でグループごとの交流も深められているようでした

ネットなど無縁の時代 ただただ育て方を知りたい私は お店の職員さんと講師さんの仲立ちにより 随時 私の都合に合わせて その日その日のグループに一日限りの会員として参加し おおよその育て方を修得するまで半年ほどだったでしょうか

室内に 加温や育成灯の温室設備を整えることで 一年中 花を見ることができ 葉挿しにより簡単に殖えることや種類の多さにと魅力は膨らむばかりで 子育てと平行しながら殖やした大小80鉢のセントポーリアに囲まれた時期は 私の自慢になる花の思い出かもしれません

その後 転勤辞令により手放さざるを得ず 私の中では卒業を意識したセントポーリアに再び巡り会うこととなり 昨年の秋に譲り受けた5鉢のうち3鉢が 加温設備のない部屋で冬を越し 今 ピンクと白の2種が開花中です



『可愛い!』 の単純な一目惚れで育てる事に夢中だった私でしたが 『砂糖菓子のよう・・・』 と表現した 私が初めてセントポーリアと出会ったときと同じ年代の若いおかあさんの感性に 私も やっと この年齢になって近づくことが出来たかな と 子育てに頑張った頃の懐かしさも覚える花が 今 花の細工師による砂糖菓子のように見えてきて 窓辺に飾ったセントポーリアを愛でながらニンマリしてしまうのです   

閲覧数2,950 訪問者数820
閲覧数3,560 訪問者数869