宇宙へのツイッター

踏まれた足を退けることが出来るまで
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鼻  

2014-05-18 10:25:51 | 日記


それは 何の花だったのか 嫁いで間もないころ ご主人のお母さんに  『 いい匂いですね 』  と言ったら  『 ※※さん 匂いではなく香りでしょ! 』  と言われたことが 今に至っても忘れられないという知人

その後も ご主人を挟んで あまり良い関係は築けなかった とのことから 香りでも匂いでも どうでも良かったんでは とは思うのだけれど そんな話しを聞いてから 香りと匂いの使い分けが気になるようになりました
 
その日 パンを焼いていたことで 幼稚園から帰った娘が玄関から入るやいなや 部屋に漂う香ばしさに 『  あっ! 臭い! 』 と言う言葉で 焼きたてのパンを食べられる嬉しさを表現したことも 匂いに纏わる思い出です

このところ すっかり無沙汰のパン作り 
『 ばぁばのカステラって すっごく美味しいんだよ 』 って 男児天使がパパに言ってたわよ 
との娘の言葉に乗せられて 久しぶりにカステラを焼きました


表面の焦げ具合が難しい


蜂蜜と砂糖で甘さを引き出すカステラは エッセンスを添加しないので 香りが玄関まで漂うことはないけれど いずれにしても カステラが焼けたことに気付いた喜びの声が聞こえるはずもなく 私の分を切り取って娘の家に届けました



洗濯機が二槽式だったころのこと 私の鼻は すすいでいる洗濯物の水流から 塩素の匂いを嗅ぎ分けることがありました

どうやら私の鼻は効き過ぎる傾向にあるようで クチナシやフリージアのように香りの強い花を 視覚で楽しめても和めないということがあります

何処からともなく季節の訪れを告げる 沈丁花や金木犀の香りに歩を止めるところで 私は息を止めたり 今の この季節には 既に学習済みのハゴロモジャスミンの咲く通りを避け 回り道をしなければならなかったりと 

幸いにも 夫の実家にジャスミンは植えてありませんでしたが もしも義母と共に その香りに触れる機会が有ったとしたら
『 おかあさま 臭い匂いが 香りますね 』 というセリフで 芥川賞候補かな

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