第165回けいはんなサロン開催
・日時:平成25年3月15日(金)14時~16時30分
・場所:けいはんなプラザ交流棟2F「天の川」
・テーマ:人に“やさしい”車とは
~車はどこまで安全なのか?~
・話題提供者 松浦 譲氏 大阪産業大学名誉教授
元工学部交通機械工学科自動車性能・特性研究室
<概要>
現在世界中で10億台を越える車が普及している。人類は利器として氏に利便さを享受しているが、反面凶器として車社会に諸問題を惹起している。その主たるものとして次の
4点が挙げられる。①資源やエネルギーの消費、②排出ガスによる大気汚染や温暖化。
③騒音・振動公害や交通事故、④車両やパーツ類の廃棄等である。
これら諸問題への取り組みとして環境と車と人間との調和が必要で、地球に自然に環境に
やさしい車、人にやさしい車が求められている。
まず松浦氏は人にやさしい車とは 1.人に対して思いやりがあり不便を感じさせない心配りの行き届いた車 2.操縦ミスを起こさない、気を遣わない、操作が容易な車 3.人に危害を与えないクリーンで事故を起こさない安全な車であると定義付けられた。
その上で交通事故の現状や推移のデータを示し特に高齢者の事故増加に焦点を当て解説があった。
その上で交通事故の現状や推移のデータを示し特に高齢者の事故増加に焦点を当て解説があった。
交通安全施策として3E:工学(Engineering),教育(Education),規制(Enforcement)の理論をベースに道路環境-車-人間からの安全対策が紹介された。特に人を安全に包むやさしさとして車をぶつけない、ぶつからない運転支援システム、もしぶつかった場合車体の耐衝撃吸収やエアバッグ・シートベルト等人への対策等詳細に説明された。
この数年は多くの安全対策が講じられて車の安全性は格段に向上しております。5年以上前の車を運転している皆さん特に高齢者の方は今すぐ新車に買い替えがお薦めです。
<コメント>
高齢者の多い参加者を目にして開口一番“高齢者に大切なことは「きょういく」と「きょうよう」です”と話されなんだか固い話だなと思った。しかし“今日行く”ところがある、“今日用”がある事が大事です。暇を持て余す高齢者にならないような生活に心掛けて下さいとの主旨だった。見事なアイスブレークで即座に会場の雰囲気が和らいで楽しい話題が提供された。安全対策で詳しい説明があったが例えば如何にシートベルトの機能が向上していても実際に試すわけにもいかず実感できないもどかしさがあった。永年に亘る車に対する氏の深い思いが伝わってきた。