驚いたことに
風邪で病院を受診した人の40%は、
「抗生物質」がウイルスをやっつけると誤解していることが
判明したそうです。
--- 引用 --
調査は、国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターが、
全国の20歳~69歳の成人を対象に、2022年11月~12月にインターネットで
実施したもの(有効回答数:400サンプル)。
対象となったのは、過去3年以内に風邪症状(発熱・のどの痛み・咳・鼻水・くしゃみなど)で
医療機関を受診し、お薬手帳で処方薬を確認できた人(健康診断やワクチン接種などでの
診察を除く)。
感染症を引き起こす原因には、細菌とウイルスがあり、これらは大きさや仕組みがまったく
異なる。一般的な「風邪」や「インフルエンザ」などは、ウイルスが原因で発症する。
一方、「抗菌薬(抗生物質)」は、細菌による感染症の治療に用いられる薬で、ウイルスには
効かない。一般的に、治療に利用できる抗ウイルス薬は少数だ。
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風邪は、ウィルスが原因なので
抗菌薬(抗生物質)を飲んでも効果がないことは
だいぶ前から常識のはずでしたが、未だに抗生物質を
求める患者さんがいるそうです。
何故でしょうか?
思うに肺炎や気管支炎などの
二次感染を細菌から予防するというようなことから
来ているような気がします。
以前子供が風邪をひいたときに、
担当医師が二次感染のリスクを伝え抗生物質を勧めた時に
「先生。。風邪の患者に抗生物質を投与して肺炎などの
二次感染症を予防できるエビデンスはありませんが、、」
と伝えた時にびっくりされた顔をしていましたから(^^
以前から医療現場では、
長年の慣習や抗生物質には細菌感染症の合併を予防する効果が
期待できると医師自ら処方することが多かったのです。
その影響から患者さん達の
抗生物質の知識のアップグレードがなされなかったのが
上記の記事にてはっきりとわかります。(記事は2022年のもの)
そして大きな問題なのは、
抗生物質の安易な使用は、薬剤耐性菌(抗生物質が効かない細菌)
を増やすことにつながるということ。
世界的には、
この薬剤耐性菌を減らすための活動を推し進めています。
安易に患者への抗生物質投与をを勧めてはいけないのです。
ところが現場では、
抗生物質が不要なことを説明しても患者が納得しない場合は
抗菌薬を処方するという医師が半数近くいると言います。
どうなんでしょう?
因果応報にならなければよいのですが・・・(汗
では、また、、(^^
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