「いいことのように聞こえる言葉を、、ちょっと疑ってみよう」
たとえば、、「楽しむ」。
むか～～し、、といっても、高度経済成長期。
巨人の星やアタックNO1などを代表に・・仕事やスポーツの場で、根性論や
「会社のため」という価値観が幅を利かせてましたね。
が、、バブル期・・1980年代頃から、「楽しむ」という考え方が出てきます。。
そうです、、お古い方はご存知だと思いますが、、、、汗
ニュース番組でキャスターが、オリンピックに行く選手に「楽しんできてください」と
言ったのが始まりだと伝えられています。
それまでオリンピックに参加する選手は、「お国のために」「皆のために」死に物狂いで
頑張らなければならなかったわけで、、、金メダルを期待された選手が、もしもメダルを
取れなければ、「恥を知れ」「帰って来るな」などと罵倒されていたわけですから、、、
「楽しんできてください」という言い方に新鮮さを覚えたのも無理はありません。
発想の転換というのは、その時には人を楽にするものですが、やがて手垢がつき、
曲解され、劣化するものですよね。
「楽しむ」は、仕事場でも普通に使うようになり、、「仕事楽しんでる？」「この仕事を楽し
んでやりましょう」といった言葉が、連発されるようになりました。
しかし、、どうでしょう？
現実、、楽しくない仕事ってありますよね（＾＾
楽しくないことまで楽しもうとするのは、やはり無理があるようです。
今の人は、、「楽しむ」ことを目標にするも、行き過ぎて、「楽しまねば」に縛られるように
なってしまっているように感じます。
疲れますよね。。（＾＾；；
じゃ、、どうしたら？？
今更、、根性論は通用しないでしょうから、、（＾＾
またまた、、発想を変えてみましょう。（10年位は持つと思います(大汗）
「楽しむ」のを止めて、「面白がる」。
えっ！？ いっしょ？（＾＾；；
いやいや、、「楽しむ」というのは、マイナスをプラスに持っていこうとするために無理が
生じわけですし、、まして辛いことや悲しいこと、仕事での大失敗までも、楽しむ必要が
あるでしょうかね。
「面白がる」というのは、仕事で大失敗があっても「この失敗を楽しもう！」
と空元気を出すのではなく、、、、
「まいったなぁ・・こんなことも、あるんだなぁ。まぁ、、しょうがない」と、
少しは落ち込みながら、冷静さも併せ持つことです。
（落ち込み過ぎると、、危険ですが・・汗）
起こった出来事に興味を持って、自分の置かれた状況を、冷静に見ることができれば
、、楽しかったかどうかなどと考えすぎることもないでしょう。
「この世で一番不幸」と「この世で一番幸せ」は同じ！
・・とよく言います。
困難を乗り越えれば、必ず人間的に成長するというわけでもありませんよね。
あまりにも大きい困難のために、重い傷を抱えてしまうことだってあるでしょう。
また、困難を重く受け止め過ぎて、「何で私だけがこんな目にあうんだ」と思ってしまう
こともあります・・・。
が、、、どんな大変な事態も、きっと誰かが経験しているものですし、その経験をしたのは
自分だけということはほとんどないでしょう。
イエスが言いますね。
「神は乗り越えられない苦難を与えない」・・・と、
その言葉と「何で私だけがこんな目にあうんだ」は、全く逆のことを言っているようで、、、
実は同じことを言っているのですよ。
なんで？？ 全否定と全肯定は同じだから・・・・（＾＾；；
ですから・・・この世で一番不幸だ、、と思うことと、この世で一番幸せだ、、と思うことは、同じことなのです。
ちょっと、、、酔いました。
戯言にお付き合いいただきありがとうございました。
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