｢ゴダイゴ｣の浅野孝己さんが
亡くなった。
不毛でイタい高校時代、
夢中になったのが、声優と
｢ゴダイゴ｣の曲だった。
初めて一人でコンサートに行き、
凄く良くて、嬉しくて、興奮した。
帰宅して親に話そうとしたけれど、
興味のない親は全く聞く耳をもたず。
感動をわかってもらえない空しさ
共有することの難しさを思い知った。
コンサートで見た浅野さんは、
男性としては小柄で華奢で、
ニコニコ穏やかそうで控えめで、
派手なギタリストっぽくなかった。
訃報で見た近影も、昔の印象と
全く変わっていなかった。
高校生の私には｢おじさん｣に思えたが、
当時の彼はアラサー、今の息子達と同じ。
何より、私と一回りしか違わなかった、
それが今となっては驚きだ。
一番印象的なのが、テレビで聞いた
｢威風堂々｣。
最初に聞いた時には、録画はおろか、
録音もできなかったはずだが、
間奏のギターソロのかっこ良さは
はっきり覚えている。
いつの間にか遠ざかってしまったが、
あれから40年、ゴダイゴは今でも
活躍している。
（スティーヴまで復活してた？！）
またいつでも懐かしさに浸れると
思っていたけれど、
浅野さんのいるゴダイゴは聞けない。
こうなってはじめて、
あのとき行ったコンサート、
あのとき聞いた曲が
『思い出』になってしまったと思った。
懐かしさと思い出は、違うんだ。
時間がたってもまた出会えるものは、
『思い出』じゃないんだ。
浅野さん、ご冥福をお祈りします。
思い出をありがとうございました。
