今日の映画 『クライマーズ・ハイ』

夏休み＋レディスデーを甘く見た結果、
目的の映画の時間に間に合わず。
そのまま帰るのはくやしいので、
時間にあったものを見てきたが・・・棚ボタだ♪♪

『クライマーズ・ハイ』
あの日航機墜落事故を追う、地元の新聞社＆記者の映画。
私は23年前、あの事故の2日後に飛行機に乗った。
離陸前の機内で、第一面に『日航機墜落』の大文字が踊る
新聞がそこここで広げられていたのは、なかなかシュールだった。

あの事故の第一報を、７時過ぎのニュースで聞いたのを覚えている。
その後も、固唾を呑んで、ずっとニュースを流し続けていた。
あの時メディアはこんな風に動いていたのだと
（架空の新聞社ではあるが）見てなんともいえない気分になった。
そして、23年前とはいえ、まだまだ記憶に新しい出来事が
もう作品化できるほどの過去になってしまったのだと思うと
意識は変わらないのに、状況だけを変えてしまう
時の流れと自分が、なんとももどかしくなってしまった。

日刊紙の記者というのは、日々の事件を通して追いつつ、
しかも毎日真剣勝負のリセットをし続けなければならない。
どうやってそのモチベーションを保つのか。
読者にとって明日には「しんぶんがみ」になってしまうと同時に
報道の仕方では、ある人の意識を根こそぎ変えかねない、
なんとも危険な仕事に。

主演の堤真一さんは、熱血さも無骨さも、とても自然。
でも、仕事人間過ぎて、家族はたまらないかもしれない。
地獄から戻って、記事が落とされたと知った記者、
堺雅人さんの視線が、滅茶苦茶恐かった。
『アフタースクール』よりも、こっちの役のほうがいい。
テレビドラマ版もあったらしいけれど、どこかで見られないかな？