小梅日和

きのう今日あした

贅沢な一日 下「矢野顕子ライブ」

2005-09-01 23:51:32 | きょうのできごと
矢野顕子のライブは今回が初めて。彼氏は3回目らしい。リサイタルというだけあって、会場のホールにはピアノ一台。そして来場者の平均年齢がかなり高い。私たちなんてほんのペーペーですよ。30、40~50代が中心かなあ。
曲はアルバム「ホントのきもち」からの曲や、今度公開の映画「誰がため」の曲、くるりの「春風」「ばらの花」などなど。それにしても、彼女とピアノの表現力といったら!2時間ピアノだけで聴かせるというのも、よく考えればすごいことで、なかなかできない。彼女の声とピアノは時に悲しく、あったかく、優しく、心に染みわたり、時に力強く、パワフルに心に迫る。そして、ほんとうに魅力的な人。絶えずピアノでメロディを奏でながら、会場の一人一人に話かけるようなMCからは、その人の温度が伝わってくるようです。
いやー彼氏にくっついて行ったけど、よいものを観せてもらいました。

彼氏に感謝すると同時に、自分は同じだけのものを彼氏に返せているのだろうかという不安がわき起こり、帰り道一人勝手に卑屈になったけど、これはまた、別の話。

贅沢な一日  上「メゾン・ド・ヒミコ」

2005-09-01 16:00:13 | きょうのできごと
昨日は彼氏とおでかけ。
渋谷「すずらん」(テレビで紹介されたつけ麺やさん。実は私、前日もこのお店を目当てに友達と渋谷に来ていました。でも閉まってて食べられなかった…。)でつけ麺食べて、「メゾン・ド・ヒミコ」観て、それから鎌倉に矢野顕子のライブを観に行きました。なんか贅沢だなー。映画観て一個楽しみが終わってもまだ、お楽しみが残ってる。一日は終わらない。
「メゾン・ド・ヒミコ」は犬童一心監督の最新作で、脚本家渡辺あやとの「ジョゼ虎」コンビによる映画でもあります。「ジョゼ虎」3回観た私としては見ない訳にいきません。塗装会社に勤める柴崎コウが、オダギリジョーに頼まれてバイトとしてやってきたのは、昔自分と母親を捨てたゲイの父親の作ったゲイのための老人ホーム、メゾン・ド・ヒミコ。そこには余命短い父と、愉快なゲイの仲間たちが暮らしている。嫌悪感を抱きながらも、そこで過ごし、父親と死に向かい合ううちに彼女の心の中に生まれた、変化と結論。
映画を観た直後の感想を率直にいうと、「よかったー、けど、なんか、複雑。」て感じ。いろいろな要素やテーマがあって、この物語は一体何の話なんだろう??って混乱していたんだと思う。多くを語らない映画なので、観た後に彼氏と話してて「あのシーンそういうことなの!?」というのがいくつもあったり。あたしのように説明が足りないよーと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
でも、帰ってパンフレットの監督のインタビューを読んだら完全に納得。「これは人が壁を乗り越えようとする映画」って。そうだ、それだ。監督が「ジョゼ虎」と「死に花」を経てこの「メゾン・ド・ヒミコ」に行き着いたのがわかる気がした。「ジョゼ虎」は恋愛を通して障害という壁を乗り越えようとした映画だったけど、それが今回は同性愛者という壁であり、「死に花」で描いた死を前にどう自分らしく生きるかみたいなものが今回も同じ老人ホームという舞台で描かれている訳です。
また来週友達と観に行くので、このへんで。今度はもっとじっくり観よう。あ、あとルビーだいすき!!最高キュート☆