夏休み読書シリーズ。
谷崎潤一郎ですね。耽美派とかって文学史で習ったけど、全然読む気にならなかった。古典文学はほとんど読んでいない私。読んだのは高校の現代文でやった「こころ」と「黒い雨」、なぜか読んだ「人間失格」くらい。でも古典を読みたくなるときというのは定期的にやってくるもので、なぜかいつも夏なんだなー。出版社がこぞってやる夏の読書フェアのせい?
うちはお父さんが文学少年だったらしく、だいたいの古典はおばあちゃんちにあるので、帰ると毎回適当に物色します。で、今回は「ディズニーランドという聖地」て本と、この「痴人の愛」、そして三島由紀夫「金閣寺」。
で、「痴人の愛」なんだけど、ストーリーは勤勉なサラリーマンが身寄りのない女の子を引き取って自分好みのレディに育てようとするんだけど、女は甘やかされたせいでとんでもない我儘な悪女になり、男はそれに振り回されつつも彼女の魅力に取りつかれ、堕落していってしまうというお話。
物語は大正時代の話らしいけど、全然古さを感じないのはいつの時代も男女のことに関しては変わらないってことなのかも。でも魔性の女、ナオミに読んでいてものすごくいらいらするのよー。この子ったらほんとにわがままで全然かわいくなくってねー!しかも男、譲治もこれまたほんとにだめな男で。どうしようもないんです。その行く末が気になって、最後はどうなるのかと思いきや、たいしたオチもなく終わってしまい、拍子抜け。
でも恋愛なんて結局2人の狭い世界だし、どんなに他人から理解されなくても本人がそれでよければ、あたしは基本的にはそれでいいと思う。だから、譲治さんの生き方もなんとも思わないけど、人が人に対してそれほどの強い影響力を持てるってことはすごい。人が恋愛に傾けるエネルギーというものも、とてつもない力なんだろうな。それを利用して政治を操る人というのも、歴史上に数多く存在するわけだし。
なかなか刺激的な読書でありました。
谷崎潤一郎ですね。耽美派とかって文学史で習ったけど、全然読む気にならなかった。古典文学はほとんど読んでいない私。読んだのは高校の現代文でやった「こころ」と「黒い雨」、なぜか読んだ「人間失格」くらい。でも古典を読みたくなるときというのは定期的にやってくるもので、なぜかいつも夏なんだなー。出版社がこぞってやる夏の読書フェアのせい?
うちはお父さんが文学少年だったらしく、だいたいの古典はおばあちゃんちにあるので、帰ると毎回適当に物色します。で、今回は「ディズニーランドという聖地」て本と、この「痴人の愛」、そして三島由紀夫「金閣寺」。
で、「痴人の愛」なんだけど、ストーリーは勤勉なサラリーマンが身寄りのない女の子を引き取って自分好みのレディに育てようとするんだけど、女は甘やかされたせいでとんでもない我儘な悪女になり、男はそれに振り回されつつも彼女の魅力に取りつかれ、堕落していってしまうというお話。
物語は大正時代の話らしいけど、全然古さを感じないのはいつの時代も男女のことに関しては変わらないってことなのかも。でも魔性の女、ナオミに読んでいてものすごくいらいらするのよー。この子ったらほんとにわがままで全然かわいくなくってねー!しかも男、譲治もこれまたほんとにだめな男で。どうしようもないんです。その行く末が気になって、最後はどうなるのかと思いきや、たいしたオチもなく終わってしまい、拍子抜け。
でも恋愛なんて結局2人の狭い世界だし、どんなに他人から理解されなくても本人がそれでよければ、あたしは基本的にはそれでいいと思う。だから、譲治さんの生き方もなんとも思わないけど、人が人に対してそれほどの強い影響力を持てるってことはすごい。人が恋愛に傾けるエネルギーというものも、とてつもない力なんだろうな。それを利用して政治を操る人というのも、歴史上に数多く存在するわけだし。
なかなか刺激的な読書でありました。