一般に、熟れた果物は甘みが増して美味しくなるが、野菜の場合はそれぞれだろう。
真っ赤なトマトやスイカは 冷やしてかぶりつくと「夏丸ごと」においしいが、トウがたったキウリやナスは味は大雑把で皮がかたくて食味は落ちる。
ゴーヤはどうか?
ゴーヤは一日で熟れる。葉の陰になって採り忘れたものは、突如、黄色い全身を現す。
そのまま置いておくと 翌日には姿は崩れてしまう。割れた中味には真っ赤なタネが入っている。正しくは、なかのタネ自体は茶っぽくてタネを包む果肉が赤く甘い。
甘く目立つタネは鳥などが食べて 他所へ運ばれる仕組みなのだろう。
なんでも食べる人間だから黄色いゴ-ヤもたべる。しかし、苦味を特徴とするゴーヤの本分は、黄色く熟したそれには もうない。煮ても、焼いても(自分はやったことがない)味がほとんどないので美味しくない。
しかし、色どりがいいから、野菜サラダのバリエーションが合うようだ。